【中証視点】中国経済に底打ちの兆しも、先行きはなお不透明
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0802&f=business_0802_159.shtml
中国の7月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.1で、前月から0.1ポイントと小幅低下し、8カ月以来の最低水準となった。生産・建設のオフシーズンに縮小がわずかだったことは、経済成長の減速傾向が緩和しつつあり、経済の底打ちが近づいていることを示している。しかし、今後の経済成長の回復に関しては、更なる観察が必要で、特に電力使用量・新規貸付、生産者物価指数(PPI)の三つの指標が回復するかどうかに注目すべきである。8月2日付中国証券報が伝えた。
7月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は、中国経済の底打ちの兆しが現れたことを示している。まず、下げ幅から見ると、5―7月のPMIの前月比低下幅はそれぞれ2.9ポイント、0.2ポイント、0.1ポイントで、7月のPMIの前月比低下幅が縮小していることがわかる。過去のデータを見ると、過去5年間、7月のPMIの前月比低下幅の平均は0.9ポイントであるのに対し、2012年の低下幅はわずか0.1ポイントに止まり、経済成長の減速傾向が緩やかになり、回復に向かいつつあることは明らかである。
次にサブ指数を見ると、7月の原材料在庫指数はやや上昇し、完成品在庫指数の低下傾向が目立ち、在庫調整が近々終了することが見込まれる。これまでの状況からすると、製品在庫の頂点と経済の底とは相対しているものである。完成品在庫指数は6月に12カ月ぶりの高水準を記録した後、7月には低下が進んでいる。つまりは経済が底固めに入っていることを示している。
更に、中国の例年の製造業PMIの動向からすると、季節要因の影響を除外して考えた場合、8月の製造業PMIは反発する可能性が高い。以前のデータを見ると、世界金融危機が発生した2008年でも、8月、9月のPMIはいずれも上昇に転じている。
現在、経済の底固めの動きははっきりしているものの、経済成長の回復の動きは依然、明らかになっておらず、更に観察を続ける必要がある。
生産面に関して言えば、企業の在庫調整が間もなく完了するとしても、生産が上昇基調を確立できるかどうかはまだ観察の余地がある。主に電力使用量、新規貸付、生産者物価指数(PPI)の変化に注目したい。需要と供給が再びバランスを取り、完成品在庫指数が低下するにつれ、需要側のギャップは縮まるだろう。需要の低下とギャップの縮小により、価格は下方調整される。そうなればPPIの底打ちが遅れ、7月以降に引き伸ばされる可能性がある。
需要面に関して言えば、小企業のPMIは回復しているものの、依然4カ月連続で分岐点を下回っている。また、7月の生産指数は縮小しているが、新規受注指数と比べると、引き続き高い水準を保っている。需要の回復は依然弱く、特に新規輸出受注指数は2カ月連続で50%以下まで縮小し、今後の輸出成長は鈍化する可能性がある。一部業種、特に原材料工業の成長は減速し続ける見通しだ。
これらの状況から、経済成長の下振れ圧力は未だ完全に消えていないことがわかる。また、8月は高温で降雨が多く、インフラ投資プロジェクトの進捗状況はある程度影響を受けると見られ、工業企業の職員の休暇と設備の点検修理も増えるため、経済の底固めの展開が続くと見られる。
総括すると、今後の経済は需要面が全体的にやや弱含み、企業の在庫圧力の緩和、成長の鈍化によって、雇用面に影響が表れると見られる。今後はインフレ圧力が徐々に弱まり、金融政策を緩和する余地が広がる。インフラ投資と地方の融資制度は適度な緩和が見込まれる。第3四半期、政策は引き続き緩和傾向を維持すると見込まれ、経済成長は安定した回復軌道に乗ることが期待できる。