『野火』 | いろいろ諦めないことにした40代独身女の日記
昨年公開されたこの映画を、今年やっとレンタルで観ることができました。
劇場で観なかったことを、後悔しました。

『野火』
オフィシャルサイト
http://nobi-movie.com/




予告編
https://youtu.be/vtVY6GoZVWc


これは、日本における反戦映画の、最高峰だと思っています。
義務教育に取り入れて欲しいぐらい。
ちなみに、アメリカにおける反戦映画の最高峰は、スタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』だと思っています。


腑に落ちないことに、『野火』は大ベテランの監督の作品なのにスポンサーがつかずに自主製作、主演も監督ご本人です。
そして、ミニシアターでしか公開されませんでした。
日本の映画業界の良識を疑います。
しかし、自主製作とは思えないスケール、完成度です。


余談ですが、元ブランキーのドラマー中村達也が、重要な役どころで出演しています。
中村達也の俳優デビューは、同監督の「バレット・バレエ」だったと思うのですが、当時はとても演技ヘタクソだった記憶が。
以降多くの様々な作品に出演されていたようですが、私が俳優中村達也を観たのは「バレット・バレエ」以来でした。
信じられないほど演技うまくなってて、感慨深かったです。


話が逸れましたが、野火に戻ります。
戦闘(というより日本兵が一方的に撃たれて死ぬ)シーンのリアルさは、『プライベート・ライアン』以上です。
プライベート・ライアンは、リアルな戦闘シーンだけが売りのクソ映画でしたが、野火ではそれを売りにしているわけではなく。
もちろん、人肉食が売りのカルト映画でもありません。
強烈な、反戦映画だと思います。
極限状態に追い込まれた人間の心理描写、愚かな人間達と大自然の対比、全てがリアルです。
臨場感が、凄まじい。
極限状態に置かれた人間の狂気を傍観するのではなく、気づくと、同調しているんです。
ああ、仕方ないよね。そうなるよね。
と、受け入れてしまっている。
これは、凄い映画です。


この凄惨な極限状態は、レイテ島に限りません。
ニューギニアも、硫黄島も、戦争末期の日本兵は、あらゆる戦場で極限状態でした。
戦闘ではなく飢餓で死んで行く日本兵の多さ。

本土から遠く離れた島で、「食糧も弾薬も送らないけど、死ぬまでそこで戦え」と大本営から命じられた日本兵達は、どんな気持ちだったろう。
負けるとわかっているのに、なぜそこまでして戦わなければならなかったのだろう。

この戦争が始まった責任は?
負けるとわかっているのに日本兵を駒のように使い、死なせた責任は?

この戦争について、知れば知るほど、考えれば考えるほど、私はある結論に確信を得ていきます。


結局行きつくところは、


Fuck ルーズベルト」


「Fuck 昭和天皇」



これに尽きるのです。
日本人はきっとこの結論から始まらなければ、属国である現状は未来永劫変わらない気がしています。

あの戦争は、未だにまだ何も総括されていません。
これから、日本人は真実を知っていかなければならない段階だと思います。

欧米列強の植民地であったアジアの国々を日本が解放した、という美談で終わらせる人達も多いです。
確かにそういう側面もありましたが、それだけで美化して終わらせていい話では、ない。
たった70年ぽっちで、「英霊に感謝」などと言って終わらせていい話では、全然ない。
英霊に感謝するなら尚更、日本人はとことん真実を追究していかなければならないと、この映画を観て再認識しました。


まもなく日がかわってしまいますが、
本日は、開戦記念日です。