韓国の済州島(チェジュ)は消費意欲の旺盛な中国人顧客のために「中国村」を作ったが、現在は中国映画「非誠勿擾(日本語題「狙った恋の落とし方。」)」の大ヒットを受け、映画の舞台となった北海道が中国人富裕層の「ターゲット」となっている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ■原因は中国の不動産市場に

  中国人富裕層はどうして海外で不動産を購入したがるのだろうか。

  数カ月前、韓国で中国人の不動産購入ブームが沸き起こった。当時、北京では「史上最悪」の不動産規制政策が打ち出され、1世帯当たり1軒の住宅しか購入することができなくなった。一方、韓国は、敷居を低くして投資・移民政策を実施していたため、中国人は済州島の不動産に注目するようになった。

  報道によると、済州島のリゾート地は中国市場にねらいを定め、済州島初の「中国村」の建設を計画。上海の投資家150人余りが1億8300万元相当の58の別荘を一挙に購入し、なかには一度に3軒も購入した人もいた。

  今回の北海道の別荘購入ブームについては、日本は中国から近いうえ、最近は不動産価格が若干下がっているため、今が日本の不動産購入のチャンスだと考えている人が多いと指摘される。(編集担当:米原裕子)