彼との交流は2,009年からなので、今年で四年目となる。
ドイツの南部にある某都市で大学教授をしている彼は、同時に空力学研究所の博士でもある。
極東島国の一塊のサラリーマンに過ぎない私が何故、そのような遠い異国の学者と交流をすることになったかと言えば、きっかけは模型飛行機にある。
私の所属しているフリーフライト模型飛行機クラブの先輩で国内自動車メーカーの空力デザイナーだった方が、提携メーカーの関係でドイツに渡り、社命で通っていた空力学研究所の顧問だった彼と知り合った。
その研究所の風洞実験施設では人の乗る航空機~自動車~模型飛行機に至るまでを研究対象としていた為、先輩は趣味と実益を満たすこととなった。
その空力学研究所で開発されていた物の中で「乱流装置」といって模型飛行機の主翼上に設置し空気の流れを良くする装置を、開発者の彼を通じて先輩は入手。
さらに装置をお裾分け頂いた私が自分所有の模型飛行機に設置して飛行させ、効果を日本のラジコン雑誌に発表したのである。
私が自らの記事の載った雑誌を装置開発者である、ドイツの彼に贈ったことにより、交流が始まったのだった。


……決して高くは無い値段の物だが、私お気に入りのドイツ産スパークリング・ワインで今夜は乾杯した。
フローエ・ヴァイナハテン!

遠く離れた異国に住む、人種も言葉も宗教も越えた友よ。
こうして今年も変わらず共にクリスマスを祝えることを喜びたい。
〈ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲クリスマス・オラトリオーを聴きながら〉