
〈4/12 12:03 JR浦佐駅〉(クリックで拡大)
……この日、JR浦佐駅の横を走る国道17号から、私は思いがけない鉄道車両を偶然目の当たりにした。
直流電気機関車EF64-1000番台。
その製造第一号、1001号車がJR上越線浦佐駅に停車していた。
1980年製の、今年33歳を迎える電気機関車は現在はほとんど見ることの無い、我が国電気機関車伝統の色「ぶどう色2号」を身にまとっていた(1980にこの色に塗り替え)。

そして車両の横っ腹に見える白線が、この電気機関車をタダ者ではないと語っていた。
しかし……
私にとってはEF64-1000番台という電気機関車そのものの存在こそが、既にタダ者ではなかった。
ブルースことEH200ブルーサンダーが走る直前までの上越線の貨物そして上越線を走っていたブルートレインを牽引し、厳しい山岳越えを宿命とした装備の数々を身に付けた「ロクヨン・1000番台」は、上越線の為に生まれて来た直流電気機関車だった。
その第一号車を目の当たりにし、私が興奮しないわけなど無い。
後ろに台車のみの貨車を二両引いていたが、あまりの興奮に確認をせず仕舞いとなった。

車両を一周し引かれている白帯は特別客車引きの役割を伝えてもいるが、私などはそれ以上にこの「ぶどう色2号」のカラーリングこそが、かつて往年の上越線の貨物・客車を引いた花形電気機関車の大先輩・EF15&16、EF58の正統な後継者たらんことを表しているように思える。
この一両に出会えた偶然を喜び、感謝したい。
現在は高崎機関区に所属だそうだが、これからも是非、元気に活躍し続けて行って欲しい直流電気機関車だ。

……私が撮影を終えるのを待っていたかのように、このロクヨン・1001号車は「ピィ~~~~~!!」と甲高い汽笛を一発吠えてから、上越線を長岡方面へ走り去って行った。