

上昇気流や斜面上昇風などの自然の中にある空気の力を活用して空を舞う飛行機=グライダー。
その中でも、普通の飛行機同様に動力を持ち補助的にそれを使う「モーター・グライダー」と、全く動力を持たず純粋に風や空気の力のみを利用して飛ぶ「純グライダー」がありますが、私は後者のフライトをラジコン・フリーフライト問わず今年はハマりこんで来ました。
動力を全く持たない、純グライダーの機構や飛行は一見とても単純で簡単に見えますが、実際取り組むとそれは全く違うことに気付きます。
その大きな事柄の一つに「ごまかしが利かない」という点があります。
誤解の無いように申し上げておきますが、私は決して「動力のある普通の飛行機は簡単極まりない」と言っているのではありません。もちろん突き詰めればどんな機構の機体でも奥が深いものです。
ここで言いたいのは、動力さえ有ればやり直しの利く動作、例えば一旦高度を下げてしまうと自らの力で上昇できない為着陸のやり直しが出来ず、一発勝負となること。
動力が機体を引っ張ってくれない為、思うように空を舞うには機体を浮かせる力=揚力を有効に得る為に徹底的に翼の形を突き詰め精度を上げ、又機体を極限まで軽量に作る必要があること。
そして、機体を飛ばす為の唯一の頼みとなる上昇気流の見つけ方や捕まえ方をマスターする必要があること等です。
要は、飛ばすことそのものに難しさがあるのが純グライダーなのです。
機体を発進させ上空へ上げるのも、無事に着陸させるのも一苦労の、純グライダー。
上げ損ないや着陸の憶測ミスなどの失敗で、機体を壊す確率も高いです。
私も今年は何度も機体を壊す憂き目を見ました。
機体を飛ばす時間よりも回収へ走る時間や直す時間の方が多く、いつも汗と接着剤にまみれていました。
そんな苦労ばかりして何が楽しいのか?と思えたりしますが、そうした純グライダーの経験のおかげで「動力のありがたみ」を知り、動力付きの機体を飛ばす時に以前よりも精神的にも技術的にも楽で余裕を持って飛ばすことが出来るようになったのです。
流した汗と悔し涙の量はハンパではありませんでしたが(笑)。