・・・・今から6年前。
全国中学校スキー大会のジャンプ競技にて彗星のように現れ、一年生ながら全国制覇を成し遂げた天才少年がいました。
彼の名は、礼留飛(れるひ)君。
我が国にスキーを伝えたオーストリア・ハンガリー帝国の軍人・テオドール・フォン・レルヒ少佐の名を、同じくジャンプ選手である御父様より頂いた、新潟県の少年です(現在県立高校3年生)。
・・・・・・・昔から全国大会のジャンプ種目で圧倒的強さを見せていた都道府県は、北海道でした。
ジャンプの歴史も、教育方法・環境も、指導者の方々も。
全ての面で圧倒的レベルの違いを持つ北海道の選手達に、さすがのスキー王国を自負する我が新潟県のジャンプ陣も後塵を拝し続けていました。
私の同期となる中・高のジャンプ部員達も皆、全中やインターハイで悔しい思いをして帰ってきていました。
アルペン種目・クロスカントリー種目で勝てても、ジャンプでどうしても勝てない新潟県。
子供の頃からジャンプを自身では経験無くとも観戦するのが大好きだった私は、どうしても一度、新潟県のジャンプ選手が全国の頂点に立つのを見たかったのです。
ジャンプ種目でも純ジャンプとノルディック複合がありますが、複合では新潟県も強くなっていました。
しかしながら、私自身「スキー競技の華」と考えている純ジャンプではあと一歩でした。
ここで御紹介する礼留飛少年は、若い選手ながらそんな私の自分勝手な夢を、とうとう叶えてくれた人です。
全国中学校大会・純ジャンプを1.2年時に連覇。3年時は全中では準優勝でしたが、国体少年の部ノルディック複合で高校生を向こうに回し3位表彰台獲得。
全国高等学校大会(インターハイ)・純ジャンプを1.2年時に連覇。2年時には国体少年の部で優勝。ダブル・タイトル獲得。
そして今シーズン。
秋からワールド・カップで日本代表として海外を回り始め、3連覇濃厚だった帰国後のインターハイでは、惜しくも3位。
しかしその後の、大人も混じった全日本選手権ではラージ・ヒルで4位(高校生最高位)。
ノーマル・ヒルではかつての五輪金メダリストと同点の準優勝を成し遂げると、先日の国体少年組では成年組をも越える最長不倒距離をマークして連覇!!
高校卒業後、彼は社会人ジャンプ名門チームの某乳製品メーカーへ入ります。
過去にアルペン・クロスカントリー・ノルディック複合の各スキー種目で冬季五輪選手を何人も輩出し続けてきた、我が新潟県。
スキー発祥県の誇りを象徴する、その名も「レルヒ」選手が、新潟県初の純ジャンプ代表としてソチ五輪の空を舞う日を私は強く!
強く信じて応援し続けます!!
<2009年5月。小出シャンツェにて練習中の礼留飛選手>
<2010年5月。小出シャンツェでの試合・少年の部にて圧勝。K点越え飛行連発の礼留飛選手>
実に美しく!
高く飛ぶジャンプです(彼が飛ぶ時は、飛距離審判員皆さんは必ずK点以後に位置を移動していました)!!
握手を求めた私に対し、当時15歳の少年は「ありがとうございます!頑張ります!!」と力強く握り返してくれたのを覚えています。




