
我々は耐え抜き、この豪雪に克ちました。
そして、この青空をこの手に取り戻しました。

永く灰色の雪に隠れていた八海山が、その美しい姿を現したのを見た時……それまで張り詰めていた気持ちが一気にほころび、不覚にも私の頬を太陽の破片がつたいました。

雪に克つこと。
克雪。
それは古くからこの地に続いてきた、人々の大自然との共存の術。
そして、この地に住まう我々が、これからも永劫に続けるであろう闘い。
「克雪は故郷を愛することから始まる」
南魚沼市と十日町市を結ぶ国道253号線の雪の峠には、そんな言葉が記された塔が建っています。