一度「捨てようか?」と思った廃品の部品達とスチレン・ペーパー、空いていた小電圧のアンプと一個余ったマイクロ・サーボ、同じく空いた2ch送信機&受信機、マブチ130モーター、そして割り箸(笑)を使って一機のラダー・オンリーの電動ラジコン機を私は作り上げました。

当時よく観ていた某TV番組に出ていたニワトリの名前を貰って「しゃくれ」と名付けました(笑)。
「しゃくれ」の最大の特徴は御覧のスチレン・ペーパーで作ったクチバシです。このクチバシが何とも可愛くて(笑)、気に入ってました。

そして、背中にヒョッコリと背負った風車のようなプロペラを小さなモーターでビ~ン!ビ~ン!と甲高く鳴らしながら一生懸命回して、一生懸命飛んでいました。

しゃくれが飛行場を飛ぶ時、周りの人々は笑顔に包まれていました(ような?気がしました)。
ガラクタのポンコツでしたが一応当時の私の航空理論?が反映され、通常とは逆の下向きに設置された垂直尾翼は良く効き(先端に尾輪も装備)、主翼・尾翼の面積の割合も最適になるように計算して作った甲斐あって思ったより良く飛びました。
2ch機の為エレベーターの無い分、主翼の取り付け角を工夫し、程良いスロットル具合で上昇・滑空・降下できるようにしました。
ただ、上半角は適度だったはずですが背中に載った風車のような(笑)動力ユニットのせいで重心高さバランスが今一つで、一度強いバンクがかかるとなかなか元に戻らず、私をヒヤヒヤさせたりしました。
しかし、それもラダー操作を加減してあげることにより克服していきました。
…現在、この「しゃくれ」という機体は既に私の手元にありませんが、不思議なことに私自身何時コイツと「お別れ」したのか、はっきり覚えていないのです。
普通だったら墜落したとか激突したとか、人にくれたとか、愛機との別れってよく覚えているものですよね。
でも何故か、思い出せないんです。
…今でも、背中に背負った風車のようなモーターとプロペラをビ~ンビ~ン鳴らしながらヨタヨタと空に舞う「しゃくれ」の姿が瞼の置くに浮かぶのです。