

①.グライダー・パイロットは大空を第二の故郷とせよ。
②.空を、すなわち空気を知り、そして愛せよ。
③.飛行のために飛行せよ。
④.天然(自然)の偉大さ、美しさに驚異の眼を開け。
⑤.空気の海の不可思議に対し研究心を燃やせ。
⑥.暴風を怖れず、これを制御する術を学べ。
⑦.乗り切る自信のない冒険は絶対にするな。
⑧.心身ともにベスト・コンディションでグライダーのシートに着け。
⑨.騎手がその馬に対するように、自分の機体の性能の限界を知り、これを無理なく十分に発揮させよ。
⑩.グライダーは生き物ゆえ、よく愛護し常に健全な状態に保て。


ウォルフ・ヒルト(1900~1959)という人物はドイツのグライダー飛行家・研究者・指導者で戦前のグライダー創世期から活躍し、そのころから度々来日もして直接指導を行い数々の後進を育て、世界各国のうち日本のグライダー界の成長にも大きく貢献した偉人です。
この十条の内「⑧.心身ともにベスト・コンディションでグライダーのシートに着け」に関しては
ラジコン・グライダーの場合「心身ともにベスト・コンディションで送信機を握れ」
フリーフライト・グライダーの場合「心身ともにベスト・コンディションで発航地点に立て」
と私は置き換えて良いのではと考えます。
いづれにしても、彼が後進に伝えたこの十条の内容は全て実機・模型機問わずグライダー全般に適用し得るものであり、また、グライダー以外の大自然を舞台にしたスポーツ…そう、スキー・スノーボードにも当てはまる事柄にも思えます。
私の尊敬する彼の出身地ドイツ・シュツットガルトにある大学では、現在友人が「⑤.空気の海の不可思議に対し研究心を燃やせ」を忠実に実行しつつあります。