暖かな日差しに包まれた今日の魚沼。
まだ雪深い峠道に、鉄馬に跨った「青少年」を今年初めて見かけました。
彼らを追いかけているうちに思い出していました。
俺もこの峠道を16の時から走っていたんだっけ…
こいつらと同じように長い冬の終わりを待ちかまえ、まだ脇に雪がたくさん残ってる春の峠道を鉄馬で走り回るのが嬉しくて嬉しくて。
「あのころの俺、今みたいに臆病だったか?」
恐れるものなど何もなかった。
鉄馬でコケることだけが怖かったあの頃。
「生きること」「死ぬこと」の意味さえも知らずに、ただただ突っ走っていた。
仲間との笑顔に満ちていた。
そして、それだけで充分幸せだった…。
…青少年達と私は、この峠道を最初から最後までずっと一緒に駆け抜けました。
道を下り終えると、目の前に大きな、大きな八海山が現れ、私達を迎えてくれました。
そして気が付くと昨日までの私の曇りきった気持ちも、ウソのように晴れ渡っていました。
私は決めた。
「八海山!
見守っていてくれ。
俺はこいつらと一緒に新しい日本を作って行く!
俺達は絶対負けねぇゾ!!」
午後の太陽の光が全てを明るく照らし、「春が来た」と教えてくれていました。