猥談日記 「仁王立ち」 2/9
今日もバイト先の中国料理店では、卑猥なオブジェや金玉占いのカーテンを開けては「きゃっきゃっ」とはしゃぐ老若男女がいる。
そんな日常的な光景を横目に、僕はいつものようにニヤついていた。
するとスーツ姿の女性が一人、金玉占いのカーテンを開けたまま、ち○このオブジェをガン見しながら立ちすくんでいたのだ。
何ともどんな心境でそれをそれほどに見つめているのだろうか・・・
人目もはばからずそこに佇み続けるその子を僕は不思議に思いながらも、どこかもの悲しくもあるその背中が、愛しく感じ始めてもいた。
何ともやるせない・・・
出過ぎたまねとは感じつつも、明らかに思いつめた様子のその背中に声を掛けずにはいられなくなってしまい・・・
「あ、あの、どうかいたしましたか?」・・・
その子は振り返ることなく微動だにしない。
え!?まさか!!
僕は驚きながら、息をのんで彼女の顔をのぞき込むと・・・
すやすや寝ていた・・・立ったまま・・・
しかも、ロン毛のおっさんだった・・・