『淡き夢の果てに・・・』第3話* Story of the Eight * | [エイト通信] 北京ダック専門店中国茶房8〜Chinese cafe Eight〜のブログ

『淡き夢の果てに・・・』第3話* Story of the Eight *

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* Story of the Eight *     by トット
『淡き夢の果てに・・・』第3話
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人生で成功したい商社マン(高梨 徹)と
とても綺麗な中国人女性(林 麗華)、
あるお金持ちの華僑(トミーチェン[陳])の3人が
織りなす人間ドラマ。
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高梨がパーティーで出会った女性『林 麗華』。
綺麗で聡明な彼女が、高梨の探していた人物に成りうるのか?

高梨は、パーティーでの手応えを噛み締めていた!

彼女、林 麗華と翌日に商談と称して、会う約束を
取り付けたのだ。

まぁ、商談もあながち嘘ではないが、こんな綺麗な女性と
食事をするだけでも心はウキウキするもんだ。と
妙に高梨は納得し、今日の商談を楽しみにしていた。


彼女も自分に対して好意は持っているだろう・・・。

高梨は、学生時代から自分がモテる事を知っていたが
学生時代の相手には目もくれなかった。

高梨にとって、学生の遊びは子供の遊びにしか感じていなかった。

しかし、自分に好意を持っている女性特有の目はわかる・・・。

彼女、林 麗華もその目をしていた。

『巧くいけば、自分に対して出資してくれるかもしれない。』

そんな事を考えてはいたが、彼女の前では、そんな素振りも
見せずに『紳士』に徹しようと考えていた。

先ずは、今回のプロジェクトでの大連市の協力、出資の確約!
そのまま、付き合いが続けば、次は自分への投資だ!


彼女の背景 林一族は、地方に対して多大な影響力を
持っているだろう。このプロジェクトには彼女のバックの力が
必要だ!


彼女との、待ち合わせ場所のレストランへと向かう。


大連市の郊外のレストラン。周りの暗さにしっとりとした雰囲気が
映えるレストランだ。

店に入り、予約の事を伝え、個室へと案内してもらう。

彼女はまだ来ていない。当然だ、こっちは、30分も前に
着いているのだから。相手は上流階級の娘だ。
待たせる訳にはいかない。

一息つこうと席に付き、タバコを吸う。

心無しか緊張している・・・。
こんな感覚、久しぶりだ・・・。


待ち合わせ時刻ちょうどに、林 麗華が現れた。
男を連れている。

彼女が、その男を私に紹介した。
『彼は大連市の次期トップの張氏です。』

私は、またも度肝を抜かれた。こんな人物、日本人の私が
どんな手を使っても会えないだろう。


しかも、さらに驚いたのは彼女の言葉だ!
『今日のお話しは彼がいた方が話しは早いでしょう。』
とニッコリと笑ったのだ。

確かにこんな人物が話しを直接聞いてくれたら話しは早い。


彼女は、私の事を、あのパーティーの後、すぐに調べたのだろう!
今日、私が何を目的として何が言いたいのか全てお見通しだったのだ。

『なんて女だ・・・。』

自分の浅い考えに愕然とする。


                          続く