広く大きな建物。階段や壁、部屋が幾つもあり、かつそれらが奇妙に入り組んでいて、さながらエッシャーの錯覚絵の如し。

そんな家の中ではあったが、ワシは懸命にまが玉の首飾り、金の指輪、宝石箱を探した。

家の中には、ものすごく沢山の人の気配が感じられるが、誰も見えない。非常な違和感を感じる。ワシは懸命に探索を続け、遂に巨大人影に命じられた全てのアイテムを見つけ出す事に成功した。

ワシは早速、巨大人影の元に向かった。

途中で、とてつもない恐怖感、プレッシャーを振り撒く存在が近づいて来るのが感じられ、ワシは反射的に物陰に身を隠した。

直後、傍らを「牛の顔を持った巨大な二足歩行の怪物」が通りすぎた。



やっとの思いで巨大人影のところに戻った。そういえば、先程見た牛の時にはとてつもない恐怖感を感じさせられたが、この目の前にいる存在には、今まで全く悪意や恐怖感を感じていない事が不思議な気持ちだった。

ワシは巨大人影に、命じられたアイテム全てを持ち帰った事を伝えた。すると…。

「では、次のところへ行くぞ!」

と言うと、ワシの襟首をわしづかみにするやいなや、また凄い勢いで建物の出口に向かって跳び始めた!

ワシは、「何とかして、ここに来たことをC氏に伝えなければ!」と思い、証拠の品を何かしら持ち帰ろうと決意!空中を舞いながら、目の前に一瞬たまたまあった欄間に手をかけた!

木製の欄間は、「バキッ!」と音を立てて折れ、破片がワシの手元に残った!