学歴・階級・軍隊 | 中央線で読む新書

学歴・階級・軍隊

副題の通り、自由を謳歌する特権階級であった高学歴者にとっての軍隊。

旧制高校の自由主義が大衆の支持を得なかったことについて、竹内好は「民衆は、高等教育から直接の恩恵を蒙っていない。大学が自分たちの生活の利益を守るものとは考えない。ところが、軍隊は、かれらの生活に直接触れている」(67) 

ナチスは高学歴ブルジョア層による勇士の寡占状態にあったが(183)、日本は反対であった。爆弾三勇士は「炭鉱労働者・農民・漁師で、当時の貧しい庶民出身」であり、これがメディアを通じて大衆に受ける。

なにかと示唆に富む書物である。

【話のネタ本にGOOD】 2008年
学歴・階級・軍隊―高学歴兵士たちの憂鬱な日常 (中公新書 1955)/高田 里惠子