ラブホテル進化論 | 中央線で読む新書

ラブホテル進化論

「ラブホテルの歴史っていうのは、装置産業、設備産業としての進化の歴史でもあります。家庭用として普及する前に、高価だけれどもみんなが持ってみたいものというのが、まずラブホテルに導入されたという経緯があるんです」(27頁 ホテル経営者・西村貴好)

(感想)
・ びみょーに古くさい文体。90年代前半の別冊宝島な感じ。
・ 第二章「ラブのシグナル」はかなり面白い。
  建築デザイナーやコンサルタントのプロの矜持がほとばしっている。
・ 第三章「ラブホテル必須アイテム」も、空間演出のキモである過剰の追求に
  日本人の創意工夫・技術転用の性分をみる。

著者の卓見なるものが見えてこず、業界に生きるひとの言葉の強さでなり立っている。卒論用の研究ということで、ラブホテルとの距離感がものたりなさの要因かとは想うが、著者のとどまらない好奇心であるとかそういうものがないもんだからか。

【読み方を変える(ビジネス本etc)と面白いかも】 2008年
ラブホテル進化論 (文春新書 620)/金 益見