日本の統治構造 | 中央線で読む新書

日本の統治構造

国対政治は、とりわけ与党議員にとっては、自らの族議員としての権勢を官僚に対して維持するために、
不可欠の道具となる。つまり国会審議の行方が不透明なことは、与党政治家の官僚に対する権力のレバ
レッジ(梃子)として機能する。
」(93)

野党に抵抗してもらいそれを国対政治で解消する。こればっかりは官僚ではできない。つまり野党のお陰
で与党は与党たり得たのであった。

また議院運営委員会が全会一致を原則としたため、野党に拒否権を与えたも同然となり、結局野党にも利
益配分が可能となる。これにより野党の支持母体にほどほどに満足を与えることができた。つまりは政権交
代の必要が薄かったと言える。  と飯尾。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
飯尾 潤
日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書 (1905))