核戦争を待望する人びと | 中央線で読む新書

核戦争を待望する人びと

ジェームズ・ワット(レーガン政権の内務長官)は下院の委員会で
自然資源の破壊は大して気にならない。なぜなら「イエスの再臨まで
後何世代もかかるわけではない」と発言。(16)

ここまでくるとカルトである。

本書は、河野博子「アメリカの原理主義 」を読んだ後に読むことを勧
める。サブタイトルに「聖書根本主義派潜入記」。聖書根本主義とは
聖書を文字通り解釈し、預言書として現実に当てはめていく人たち。

ソ連を悪魔に見立てていた冷戦の時代、それは自由主義vs共産主義
である一方で、聖書根本主義vs無神論であったわけだ。

彼らはイエスの再臨を信じるため、地球の滅亡など気にしない。冒頭に
あげた環境破壊同様に、核戦争も怖れないのである。

冒頭の発言の主と同様に、レーガン大統領は「天啓的史観」を持っていた
ことが書かれている。

アメリカは本当に恐ろしい。

【話のネタ本としてGOOD】 朝日選書 1989年

グレース ハルセル, Grace Halsell
核戦争を待望する人びと―聖書根本主義派潜入記