1968年 | 中央線で読む新書

1968年

1989年、ルーマニアでは民衆のデモが拡大し、独裁者チャウシェスク
政権が倒れた。そのデモは10代の子供からが参加したものであった。
指導者層の40代の大学教授は「怖れていてはいけない」と10代の娘に
肩を押されたという。

こうした10代の子供からが主体となり得た革命が現実にあった今日、イデ
オロギーと党派性ばかりが目につく、このような書籍になんの価値があろ
うか。学生が国会の前に何万人集まろうが、何日間東大を占拠しようが、
ルーマニアの現実を前にすれば革命ごっこであり、インテリの夢想にすぎない。

【こんな本は今時出版してはいけない】 2006年

〓 秀実
1968年