格差社会の結末 | 中央線で読む新書

格差社会の結末

話があっちにいったりこっちにいったりで、編集者の工夫のなさが
読む意欲を失わせる代物。

また出てくる指標が格差ものではだいたいが同じなのでつまらない。

そういう意味で、あっちこっちから様々な指標を持ち出してくる外資系
証券会社のエコノミストの方が、この手の論議には期待がもてる。
たとえばJPモルガンの北野一。

北野はJPモルガンのレポートにて、2003年度から3年連続で付加価値
労働生産性が著しく悪化している点から「日本企業は、必ずしも効率的
に付加価値を生み出せるような体質にはなっていないということである。
ただ、その付加価値の分配においては、労働者よりも資本家に手厚く
している分、社外からの評価が急速に高まっているということなのでは
ないか。」とし、付加価値労働生産性が低下する一方で逆に株主配当が
増大していることより、「「もの言う株主」が増え、「春闘」が死語になる
時代を象徴している数字である。格差「感」が広がるのも理解できる。
と結んでいる。(2006.9.8)

【わざわざ読むほどのものではない】 2006年
中野 雅至
格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢