世俗宗教としてのナチズム | 中央線で読む新書

世俗宗教としてのナチズム

「ヨハネ黙示録」や中世ドイツのキリスト教文学などから、
十九世紀半ばのワーグナーのオペラ「神々の黄昏」を経て
二〇世紀まで流れてくるラディカルな黙示録的終末論が、
ヒトラーの恐怖の政治学のなかにもはっきり認められるから
である。(206)

と著者はナチズムがドイツの世俗宗教であるとする理由を
まとめている。本書は「すべての政治行為を民族救済の神話と
象徴を骨子としたドラマに仕立てていくことに自らの先駆者と
しての役割を見出そうとしていた」ディートリヒ・エッカルトに多くを
割いているのが本書の特長でもある。ナチスの母体であるトゥー
レ協会にて神秘主義でもってしたイデオローグである。


【通勤用にGOOD】 2000年
小岸 昭
世俗宗教としてのナチズム