石油を読む | 中央線で読む新書

石油を読む

世界を動かす石油戦略 」の少々あとに書かれたもの。
原油価格の高騰(今に比べれば大したことはないが)を受けて、
原油の市況化に多くを割いている。

原油の高騰の理由に、ガソリン・灯油・ジェット燃料への精製に適する
軽質油の需要が多いにもかかわらず、中東の産油は中・重質油である
ために需給のミスマッチが発生していること。
また米国のSRP(戦略的備蓄)の積み増しによって、需給が悪化して
いる面もある。

この需給のミスマッチと「市場の再分配機能」(産油国を問わず、精製されて
世界中に再供給されうる)とを同時に著者は言うのだが、そうすると再配分
される商品がどの程度割高になるのか(すなわち仕方がなしに中質油で
軽質油に向いた商品を精製した場合の割増分のコスト)をしりたいところ。

【つまみ読みにGOOD】 2005年 

藤 和彦
石油を読む―地政学的発想を超えて