時間の止まった家 | 中央線で読む新書

時間の止まった家

猫屋敷やゴミ屋敷などがワイドショウで話題になる度に、行政は
なにをしているのかとコメンテイターが言う。

本書は行政の側から「時間の止まった家」を訪問し、説得し、
解決にあった女性医師(1972年生まれ)の記録である。

ホームレスのケーススタディはよくあるが、変な方向に
突っ走った老人のケーススタディは珍しいこともあって、
一気に読める。

この書物に収録された事例を前にすると、今日、低年齢化した
純文学などは実に軽い。一方で、ゴミ屋敷にシラミにまみれながら
暮らす老人に引けを取らない私小説の大家・川崎長太郎や葛西
善蔵は並はずれた困りものであると改めて想う。

【通勤用にGOOD】 2005年
関 なおみ
時間の止まった家 「要介護」の現場から