幕末狂乱 | 中央線で読む新書

幕末狂乱

読ませる力がある書物ではない。

幕末の安政。黒船は来るわ、大地震はあるわの大混乱時期、
日本にコレラが上陸。旧来の神仏では太刀打ちできず、
あわてふためいてコレラを操る狐の天敵と目される御犬神や
お札を求める。挙げ句は狼に力を求めて、狼の糞を集めるのであった。

「大量死の恐怖と同居しながら、世紀末のイメージを強めていった」。
そして「天変地異と疫病にさんざん苦しめられた恨みを吹き飛ばす祝祭の
きっかけを心待ちに」するようになり、結果「ええじゃないか」の狂乱を生む。

【時間つぶしにはGOOD】 朝日選書 2005年

高橋 敏
幕末狂乱(オルギー)―コレラがやって来た!