江戸遊里盛衰記
立教大の日本文学者による遊里紀行。
赤線紀行は殿山泰司の「三文役者のニッポンひとり旅 」「日本女地図 」
赤線跡紀行では木村聡の「赤線跡を歩く 」「消えた赤線放浪記 」が有名で
あるが、本書も負けずにいい。
吉原や島原でなく、港に集められたおんなたち、山に集められたおんなたち、
遊女の墓を取り上げる。
佐渡・相川では遊女と客の情死事件がかつてあった。その名残で本興寺には
「情死之墓」と刻まれた墓があり、「真情落つる松の葉」という音頭も作られて
いる。著者は「柳川と虎吉の心中は、なりゆきも死にざまも、下男と遊女の
どこの遊里にでもありそうな平凡な事件である。汚れた雑巾が無造作に捨てら
れるように、忘れ去られていくような事件である。だが佐渡の人々は、この話を
鎮魂の中で美化し盆踊りに歌い。乱舞しながら刻印した。」(163)と言う具合に
長くは生きられないおんなたちの生きた跡を偲びながら歩く。
【書物としてGOOD】 1994年
赤線紀行は殿山泰司の「三文役者のニッポンひとり旅 」「日本女地図 」
赤線跡紀行では木村聡の「赤線跡を歩く 」「消えた赤線放浪記 」が有名で
あるが、本書も負けずにいい。
吉原や島原でなく、港に集められたおんなたち、山に集められたおんなたち、
遊女の墓を取り上げる。
佐渡・相川では遊女と客の情死事件がかつてあった。その名残で本興寺には
「情死之墓」と刻まれた墓があり、「真情落つる松の葉」という音頭も作られて
いる。著者は「柳川と虎吉の心中は、なりゆきも死にざまも、下男と遊女の
どこの遊里にでもありそうな平凡な事件である。汚れた雑巾が無造作に捨てら
れるように、忘れ去られていくような事件である。だが佐渡の人々は、この話を
鎮魂の中で美化し盆踊りに歌い。乱舞しながら刻印した。」(163)と言う具合に
長くは生きられないおんなたちの生きた跡を偲びながら歩く。
【書物としてGOOD】 1994年
- 渡辺 憲司
- 江戸遊里盛衰記