知っていそうで知らない台湾 | 中央線で読む新書

知っていそうで知らない台湾

日本には、朝鮮・台湾人から戦前の統治を感謝されると有頂天になって
喜び、批判されると憤慨する、そういう単純な日本ファンが大勢いる。
彼らは朝鮮両国では批判が当然多いので、「でも台湾は親日である」と
思うことでバランスを取ってきた。

そのせいか、先日の大阪高裁が小泉首相の靖国神社参拝を違憲とした
訴訟の原告が台湾人と知って、あわてふためいた者がネットの掲示板に
溢れていた。
手放しで他国を「だーいすき」とは、どこの国もいくものではなかろうに。
台湾のお墨付きをもらわないことには「愛国心」が揺らぐのだろう。

その台湾について、産経新聞の特派員による本書。とても読みやすい。

台湾議会の乱闘がたびたび日本のテレビでも紹介されるが、
選挙戦も激しくて、総統選の直前にはテレビ大手三局が流すCMの
七割が選挙関連のものに達する。51ページに写真があるが、
政治資金集めのパーティーには2万人以上が集まるのであった。

【時間つぶしにGOOD】 2001年

杉江 弘充
知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち