サバイバルとしての金融 | 中央線で読む新書

サバイバルとしての金融

10代におすすめできる良書。
著者は興銀出身でJPモルガン、メリルリンチ、リーマンブラザーズと
渡り歩いた人物。

企業買収というと、どうも「金で何とかする」ネガティブなイメージが
作られがちだが、買収が経済の新陳代謝を強烈に促すものであることが
10代の者にも理解できよう。

そもそも株とは、企業とは、という根本的な問いにもヒントを与えてくれる。
厳しい情報公開の要求に応えてニューヨーク証券取引所に上場した
ホンダと、旧財閥の和を保つ世界に留まろうとした三菱自動車の
対比など、非常に分かり易い。

日本興業銀行・富士銀行・第一勧業銀行が合併して「みずほ」となったが、
既に認知されており、外国人にも発音しやすい富士銀行とすべきであった
と著者。その点でエッヂの名を捨て買収先のライブドアを取った堀江貴文
を評価している。

それにしても書名で損をしている。せっかく著者が丁寧に分かり易く
書いているのに、こんな取っつきにくい書名では台無しである。

【通勤用にGOOD】 2005年

岩崎 日出俊
サバイバルとしての金融―株価とは何か・企業買収は悪いことか