全国的に7月猛暑が伝えられています。

ところによっては酷暑40℃超えがニュースとなりました。

 

(2026年7月25日(土)の各地の最高気温)

 

(三重県桑名市も酷暑が続きました)

 

 気温40℃は経験した事がなく、地域によりこの夏を乗り切るのも大変な状況です。

北海道は本州などに比べてだいぶ気温が低くて、猛暑の所はまだ無いようです。

今日の室蘭市最高気温22℃と涼しく、エアコンはまだ使いません。30℃を超えたのは1年に2~3日でしょうか。

 

(2026年7月25日(土)の北海道各地の最高気温)

 

 ただ、喜んでばかりではおられません。温暖化による海水温の上昇で、漁業への影響があります。魚は水温に敏感なので、海水温が1~2℃上がるだけで生息域が大きく変わります。

北海道近海ではすでにその変化が始まっています。

温暖化で北海道の漁業の変化

🔴サケ(秋サケ):かなり減少傾向
北海道を代表する魚ですが、海水温の上昇で回帰率が低下し、近年は不漁が続いています。釧路や知床など気温の低い地域でも、サケはほとんど獲れなくなりました。


🔴サンマ:減少傾向
冷たい海を好むため、回遊ルートが北や沖合へ移動しています。日本沿岸での漁獲量は以前より大きく減っています。


🔴スルメイカ:かなり減少傾向
日本海を中心に資源量が減り、北海道でも漁獲が不安定になっています。函館でもスルメイカはほとんど獲れなくなりました。

🔴コンブ:大きな影響
北海道のコンブは冷たい海を好みます。
海水温の上昇で生育が悪くなり、高温による被害も報告されています。

一方で、増えている魚もあります。

🔵ブリ
昔は「北海道では珍しい魚」でしたが、現在は北海道での水揚げが大きく増えています。


🔵サワラ
東北や北海道でも漁獲されるようになってきました。


🔵フグや暖海性の魚
以前は西日本中心でしたが、東北や北海道沿岸でも獲れる量が増えています。

 

漁業者の被害も深刻な面があります。新しい魚種への対応が急がされています。
北海道は現在、日本の水産物生産量で全国1位です。今後も重要な漁業基地であることは変わりませんが、「獲れる魚」が変わる可能性が高いと考えられています。

 

温暖化で北海道の農業の変化

 

 

 温暖化によって、日本の農業地図は今後数十年で大きく変わる可能性があります。ただし、「本州の農業がそのまま北海道へ移る」という単純な話ではなく、気温だけでなく雨量や病害虫、水不足も大きく影響します。農林水産省も温暖化への適応策を進めています。

主な変化は次のように予想されています。

〇りんご
青森県では夏の高温で着色不良や品質低下が増えています。
一方、北海道では栽培に適した地域が広がると考えられています。


〇米
北海道米は今後も生産量が増える可能性があります。
しかし、北海道でもさらに暑くなれば、品質低下や高温障害が起きるため、高温に強い品種への切り替えが必要になります。


〇ぶどう・ワイン用ぶどう
山梨県などでは高温による着色不良が問題になっています。
北海道は今後さらに有望な産地になると期待されています。


〇桃・梨・さくらんぼ
東北や北海道で栽培面積が広がる可能性があります。
一方、西日本では暑さによる品質低下が懸念されています。


〇みかん・レモン
栽培適地が北へ移動し、現在でも東海地方や関東で栽培が増えています。
将来的には東北南部まで広がる可能性も指摘されています。


〇野菜
レタスやキャベツなど冷涼な気候を好む野菜は、本州の高冷地や北海道への移行が進むと考えられます。
一方、オクラ、サツマイモ、落花生など暖地向きの作物は栽培地域が北上する可能性があります。

●しかし、北海道にも課題があります。

夏の猛暑による農作物への高温障害
大雨や干ばつの増加
本州にはいなかった病害虫の北上
酪農では乳牛の暑さによる乳量低下

このため、北海道でも「温暖化の恩恵だけを受ける」とは言えません。


将来の北海道

今後20~50年では、北海道は日本最大の食料生産基地としてさらに重要性が高まる可能性があります。米だけでなく、りんご、ぶどう、大豆、小麦などの生産拡大が期待されます。一方で、猛暑や豪雨への対応、高温に強い品種の開発、灌漑設備の整備などが不可欠になります。

室蘭市は北海道の中でも比較的冷涼な町ですが、最近は30℃を超える日も年に何度かありました。

北海道全体でも「寒さとの戦い」から「暑さへの対応」へと、漁業・農業の課題が大きく変わりつつあります。

世界の温暖化

 

フランスでは過去に最高気温46.0℃(2019年)を観測しており、今年の43.3℃という気温も珍しくなくなり、1週間で死者が2000人も増加しました。ドイツなどヨーロッパ各地も猛暑・酷暑が常態化して大きな社会問題となりました。

フランスやイタリアなどでは、歴史的な街並みや集合住宅の外観を保護する規制、マンション管理規約などから、住人全員の同意がないとエアコンの室外機設置が容易ではない建物が多くあり大変なようです。

それでスーパーやホームストアに買い物客が殺到し、扇風機の奪い合いがニュースとなっていました。

一方で、日本についても将来の猛暑は懸念されています。

将来地球温暖化が進み、さらにスーパーエルニーニョ現象などの気象条件が重なれば、日本国内でも43~45℃に達する可能性があると指摘する気候研究者もいます。

もし日本で最高気温45℃前後が現実になれば

・日中の屋外作業は極めて危険となる
・熱中症による救急搬送や死亡者が大幅に増える
・電力需要が急増し、停電リスクが高まる
・米や果樹、野菜などの農作物に深刻な高温障害が発生する
・家畜や養殖業にも大きな被害が及ぶ
といった影響が予想されます。

地球温暖化の影響は、もはや遠い国の出来事ではなく、日本でも身近な問題となっているようです。