【製鉄記念室蘭病院で乳癌が完治!!】
§1.2022年乳癌を発見
親戚の叔母さんが2022年5月の朝起きて胸を触るとシコリが有りました。その日は叔母さんのオバアちゃんの本命日で、なんとなく病気を教えてくれているのかなと思い、叔母さんの近くの病院に午前中早くに行き外科で診察して貰いました。
その検査の結果乳癌と判り、その病院に何度か通院しました。当時、その病院の外科医は3人だけで、先生からは手術に向けての説明が有り、叔母さんは最悪の場合も覚悟し、終活で持ち物の整理をしておりました。
叔母さんがいつも行く美容院で乳癌の話をすると、美容師さんのお母さんも乳癌になり、その病院に通院した結果札幌の病院を紹介されて、札幌で入院し手術したのだけど遠いので大変だったと聞きました。
それで私から『製鉄記念室蘭病院は医師やスタッフが優秀で沢山いるし、医療機器も最新式が揃い、手術も安心だから病院を替えたらどうか。室蘭で手術した方が安心だし、私が車で病院の送り迎えもしてあげるよ。』と話しました。
転院のためその病院の紹介状を書いて貰い、製鉄記念室蘭病院にお世話になる事になりました。
§2.東海林先生との出会い
東海林安人先生は北大医学部を卒業し、北大病院などを経て、乳がん治療の高度な知識と技術を持つ乳腺専門医として製鉄記念室蘭病院・乳腺外科・外科科長です。常勤の専門医がいるのは西胆振では唯一製鉄記念室蘭病院だけでした。
2022年2月に乳腺外科ができてから6月に叔母さんは東海林先生が担当医となり、非常に幸運だったと思います。
最新式の医療機器で検査を最初から行い、CT・MRIの画像精密度も高く、的確な診断の結果、トリプルネガティブの悪性腫瘍でした。
治療計画で、乳癌を小さくする為に7月から抗がん剤を開始し、2022年12月まで抗癌剤治療をしました。
抗癌剤の副作用の度合いは人により様々です。軽い人は電車で通院し仕事も普段のように行えますが、叔母さんの副作用はかなり重く、行き帰りの車の後部座席で横になり、バスや電車での通院は無理でした。
脱毛のためカツラは必須で、下着も化繊の物はダメで、綿100%のゆるいサイズだけを着用していたようです。
食欲も落ちて、体重が普段72㎏だったのが60㎏になりました。
免疫力が落ちてきて、白血球(好中球)が10月20日には200となり、21日には485に少し回復しました。
東海林先生は、好中球は1000以上が必要なので、2022年10月22日土曜日、救急外来で白血球(好中球)を増やす注射をしてくれました。
熱も37度前後が続き、38度を超えたら入院という状況でした。
土日を問わず患者に接する先生の誠実な姿勢に安心し、叔母さんは抗癌剤の副作用に負けないで12月まで続けようと頑張りました。
その結果2022年12月23日までに抗癌剤治療を完了する事が出来ました。
東海林先生の説明で、2023年1月22日に入院し2023年1月23日に手術と決定しました。
叔母さんはいよいよ悪い腫瘍を切り除いて貰えると、明るい希望と少しの不安を持って年を越せたようです。
§3.東海林先生による乳がん手術
2023年1月22日に叔母さんは4人部屋を選び入院しました。
個室で孤独に不安を感ずるよりも、お部屋の人たちと雑談していた方が楽しいとの事でした。
手術前に乳癌の大きさや部位を調べたのですが、ほとんど触診で分からないほどに小さくなっていました。今の新しい抗癌剤の威力は大きいです。
1月23日に東海林先生による温存の部分切除手術が始まり、順調に終わり成功しました。
東海林先生が胸を切開して(顕微鏡スコープ手術では無い)、癌が有ると思われる場所を確認したら、癌の瘢痕(はんこん)が無かったそうです。
手術前は手で触っても感触が有り、エコー検査でも癌が確認されていたのに、抗癌剤により癌が消えていたのです(目で見た限り)。
切除した胸の幹部の細胞検査の結果は2月15日の東海林先生の診察で教えられます。
叔母さんは麻酔なので全然痛くなかったと笑顔で話していました。
手術後からもほとんど痛みが無く、夜もぐっすり眠れて、翌日から退院まで4人部屋のおばさんたちと世間話のお喋りをして楽しかったそうです。
病院内にはコンビニもあり、美鈴コーヒー喫茶店もあり、入院中に困ることは無いようでした。
1月27日には無事に退院できて、室蘭市東町のびっくりドンキーでハンバーグ定食をペロリと完食し、見違えるように元気になったようです。
2月15日に細胞検査の結果が分かりました。
センチネルリンパ節への転移はなく、抗がん剤治療も手術も成功しました。
これで安心して次の放射線治療に入れます。
§4.放射線治療とその後
2023年3月より放射線治療が始まりました。
5週間の治療が必要で通院しましたが、大きな副作用もなく、4月に無事放射線治療を終える事が出来ました。
残念ながら東海林安人先生の製鉄記念室蘭病院での勤務は2023年3月までで、4月からは旭川の病院に移籍する事になりました。
東海林先生のご多忙と、叔母さんの経過で、きちんと先生にご挨拶する事が出来なかったと、叔母さんは手紙をしたためておりました。
2023年5月11日の術後の診察で、製鉄記念室蘭病院の担当医の先生から『癌が消えていてステージ・ゼロです。完治しましたので、乳がんの定期的な診察は1年に1回で良いです。』と話されました。
普通には癌は治っても寛解なのですが、完治したと聴いて叔母さんは感激しておりました。ここまでで私の病院送迎は約80回となりました。
叔母さんは糖尿病で、何年もメトホルミンなど治療薬を服用しておりました。
ところが乳がんの手術が終わり、放射線治療も終わり、内科で診察して貰った結果、血糖値も正常値でHbA1Cも正常値となっており、健康体なので糖尿病の治療をする必要が無いと無罪放免となりました。二つの病気が治っていたのです。
叔母さんは『東海林安人先生と製鉄記念室蘭病院が神様のようだ。』と話しております。
§5.製鉄記念室蘭病院について説明
私も製鉄記念室蘭病院の整形外科(紺野拓也先生)や耳鼻咽喉科・脳神経外科など、ほとんどをお世話になっておりますが、室蘭市にこのような北海道でも誇りとなる病院が有ることはとても有難い事です。
〇前田征洋 病院長
室蘭市知利別町1丁目45番地
病床数約370床の総合病院
病床数は中規模の病院ですが、医師の大人数と質は大規模病院と同じ内容になっています。
口腔外科だけは有りませんが、ほとんどの科が充実しています。
全道で5病院のみの認定病院で、大学病院本院に準じた高い診療機能を有すると認定されている胆振地方で唯一の病院です。
札幌や函館からも製鉄記念室蘭病院の手術や治療を受けに患者さんが多数来ています。
〇(基本方針)
1.自己研鑽に努め、良質な医療とサービスを提供します。
2.より安全性の高い、働き甲斐のある職場環境を目指します。
3.地域医療連携のもと、健全な経営体質を築きます。
〇過去に遡り、医師が大量に退職するような事態を聞いたことが有りませんし、そのような噂も無いと思います。良質なガバナンスが行われていると思います。
(過去の体験)
・消化器内科で、内視鏡的粘膜切除術で大腸ポリープを取り除いたこともあり、術後数年を経過して再発も無く安心しております。
・血液腫瘍内科で、白血球の値が1万3千あり白血病の疑いがあると定期的な検査と経過観察を数年行った結果、特に問題なく現在に至っています。
昨年、骨髄検査(骨髄穿刺せんし・骨髄生検)を受けました。
骨髄検査は、局所麻酔をした後に腸骨(腰の骨)に針を刺して、骨髄組織を採る検査です。検査結果はまったく問題なく安心しております。
・胃カメラ検診を受け特に問題なく現在に至っております。
〇総合的にコンプライアンスが確立しており、インフォームド・コンセントも丁寧に説明されており安心し信頼できる総合病院です。
PCR検査機も導入し、手術前の検査や医療従事者の検査も院内で行っております。最新の体外式膜型人工肺(ECMO)も導入し、新型コロナの重症者の治療体制も万全です。
呼吸器内科医師も充実しており、西胆振地方の新型コロナ感染者の中症者・重症者の治療を担っています。
病院玄関の机上に毎年更新の診療ガイドブック(無料)などが置いてあり、きめ細かな情報開示がされております。
〇北海道新聞紙面から製鉄記念室蘭病院の評価
室蘭市内3総合病院(製鉄記念室蘭、日鋼記念、市立室蘭総合)の再編統合を巡り、高度急性期・急性期医療を製鉄記念室蘭病院に集約することで関係機関が合意したのは、製鉄病院の医療態勢や診療実績などを評価したためだ。
蘭西地区に回復期・慢性期医療などを担う医療機関を整備する方針については、日鋼記念病院と市立室蘭総合病院が担うとし、両病院で役割や機能分担に関する協議を行っていくことでも合意した。
※製鉄記念室蘭病院が高度急性期医療を担う事になるので、医師やスタッフと最新医療機器の導入はますます充実するものと思います。