加藤朝胤/監修、船山徹・石垣明貴杞/著 『唯識 これだけは知りたい』法蔵館(2023/4)
本は全4章に前書きと後書きが付く。
4章のうちの3章が、それぞれ、インドの唯識の歴史、中国の唯識の歴史、日本の唯識の歴史。歴史を知ることも重要だから、唯識思想をある程度知っている人にとっては、ある意味重要な内容なのかもしれないが、あまり唯識思想になじみのない人にとっては、高校歴史教科書を暗記しているだけのようになってしまう感じがした。
第4章は基本用語で、①原子の存在否定 ②三性説 ③阿頼耶識 ④悟るための修行 ⑤仏の三身説 と5節の解説がある。これを読むと瑜伽行唯識派の思想の雰囲気がなんとなくわかるかもしれないが、物足りない気がした。
