

秋風が気持ちのいい季節になりました
11月の読書月間
さて何を読もうかしら・・・
今年は6年生です

シェル・シルヴァスタインの本を手に取る
代表作「おおきな木」は
今でこそ理解できるが
子どもの頃は
人間の身勝手さに
あまり好きではなかった…

今回ご紹介するのは
「ぼくを探しに」
線だけのとてもシンプルな絵
文章もとてもシンプル
でも・・・
内容はとても深い…です
では

何かがたりない
それでぼくは楽しくない
たりないかけらを
探しに行く

ころがりながら ぼくは歌う
「ぼくは かけらを 探してる
足りない かけらを 探してる
ラッタッタ さぁ いくぞ
足りないかけらを探しにね」
暑い日も 寒い日も
雨の日も 雪の日も
山を登り 山を下り
足りないかけらを求めて転がっていく
一生懸命転がっていく…
途中で出会う
みみずやお花や蝶たちとのちょっとした触れ合いは
何だか愉快なのです

そして
色々なかけらと出会いますが
どれも
小さすぎたり 大きすぎたり

尖っていたり 角ばっていたり

どんな困難が待ち受けていても
かけらを求めて転がります


ある日
ぴったり合いそうな
かけらと出会います

「きみは誰かのかけらなの?」
「さぁ どうかしら」 とかけらは答えます
「誰かのものになったって あたしはあたしよ」
ようやく
ぴったりのかけらとの出会い

やったー!
めでたし めでたし・・・???
ここで終わりなら
読書月間の導入の本に決定だったのですが
いいえ
物語はこれで終わりません
最後…
かけらをゆっくりおろし
ぼくは再び
一人で転がっていきます




やはりシルヴァスタインは一筋縄ではいかない
言葉の行間…
ページの余白さえも
深いです
子どもの絵本に
深読みは禁物なのですが
これは考える本…

探しているかけらは
友達…恋人…はたまた…夢…?
人はいつも
自分の中に何か満たされない孤独を感じ
そんな自分を理解してくれるものを
探しているのかもしれない…

自分にピッタリなパートナーや夢が見つかれば
きっと孤独から開放されて幸せになれるはず・・・
でも果たしてそれで幸せになれるのでしょうか…と
この本は問いかけているよう
原題は「Missing Piece」
無くしたかけらを抱えて生きていくのが人間…?

生きていく限りかけらを追い求め
それが…人間にとって「生きる」ということ…?
たとえぴったりのかけらを見つけたとしても
欠けている方が自然だったり…自由だったりして・・・?
果ては
幸せって一体何だろう…?

ほらほら
やはり…シルヴァスタインの迷路に嵌ってしまった

シンプルな絵はとても親しみやすく

子どもはきっと気に入るでしょう
でも内容は深すぎて…
思春期以降の…
大人こそ読んで
いろいろ考えて欲しい本なのかもしれない…

…なので
この本は・・・却下です
勿論 そんなに深く考えず
さら~と読んでもいいのかもしれませんが…
実は
続編と言われる本があって・・・
読書月間ではそちらを読むことにしました

次回ご紹介できれば…
と思います
6年生の反応も気になります
でもさて…ブログの更新
いつになることやら


あなたにとって「Missing Piece」とは・・・
決して見つからない
「Missing Piece」を探しに
この秋


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