

アンデルセンの童話 「赤いくつ」
美しくも悲しいお話
そして
ちょっと怖い…

でも 岩崎京子さんの
淡々とした わかりやすい日本語と
降矢ななさんの
ポップで 可愛い絵に
少し救われる絵本です
クリスマスだと浮かれているなら
大人もちょっと気持ちを引き締めてみませんか
おはなしは・・・
親切なおばあさんにひきとられた
ひとりぼっちの みなしごカーレン
何不自由なく育ったカーレンは

「堅信」という キリスト教の儀式を受けるために
ドレスと 靴を 新しく買ってもらうのですが
ダンス用の赤いくつに魅せられ
おばあさんにねだります
目の悪いおばあさんは
それが 赤いくつだと気付かず
カーレンに買ってしまいます
教会に履いてくる靴ではないと
貧しい靴磨きに注意されると

「私はこの靴が気に入っているの」と答えるカーレン
「そうかね じゃ いつも履いているといい」
靴磨きのこの言葉で
赤いくつの呪縛が始まります
呪縛から逃れるチャンスがあったにもかかわらず
赤いくつの誘惑に負けて
カーレンはずっと踊り続けます
どんなに疲れても
おばあさんが亡くなっても
その呪縛から抜けられず
最後に 足を切り取ってもらうまで…

切り取られた足は 尚も 踊り続けます
その足に 怯えるカーレンに
救いは まだ訪れません…
アンデルセンのお話は
宗教色が強く
日本人には わかりにくいですが
この絵のモダンな雰囲気に
残酷さも 中和されるようです
最後に ようやくカーレンは気付きます
何もかも 靴が悪いと思っていた…
けれど
おしゃれで きれいな靴に 夢中になって
大切なことを忘れていた…
赤いくつを選んだのは自分自身
その愚かさ…人間の弱さに 気が付き
はじめて 神さまに 真の救いを求めます


楽しいクリスマスの本が たくさんありますが
私は敢えて この本を読みました
3年生が どのように感じたか わかりませんが
カーレンが失ったもの
そして得たもの…を
少しでも 感じてくれると嬉しいな…
いえいえ
きっと 私自身への 問いかけ なのかも
しれません…





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