江國香織の
真昼なのに昏い(くらい)部屋
何回読みなおしたか分からないけれど
とにかく文体といい、書体といい、文字の大きさ、行間がとてつもなくいい
はっとさせられる文章がいくつもでてきて、本当に何度読んでも心が何かに捕まれたような気持ちになる
P183
おまけに美弥子さんには自分のその欲望が、なにかとても健全な、正しい、神々しいことのように思えるのです。
そんなのはへんだわ。
美弥子さんは、勿論自分で自分をたしなめようとしました。私には夫がいるのだから、夫以外の男性との性交は、もっと陰気で、うしろ暗くて、不安で、辛いものであるはずだわ。もっと卑劣な、もっとこそこそした、もっといたたまれないものであるべきじゃないかしら。
そうではない現実を前に、いくら言葉を重ねても役に立ちませんでした。
Android携帯からの投稿