たまに昭和歌謡系のレコードを買いたくなる。といっても、あまり詳しくないのだけど。
この「石狩挽歌」は前から気になっていた。
一回テレビで聴いてから耳にこびりついてしまったからである。
サビの「オンボロロ、オンボロボロロー」というフレーズは今のリスナーにも強いショックを与えられるんじゃないか、と思う。
歌い手は北原ミレイ。「懺悔の値打ちもない」の方が 有名だけど、あれは歌というより曲中のセリフのようなもので、歌とは感じが剥離しており、あまり完成度が高いとは思えない。
「石狩挽歌」は作詞家・なかにし礼のデビュー作でもある。
たぶん、なかにし礼の特集の番組で聴いたのだろう。
まずもって特殊用語、使いまくりである。歌詞カードを見ないと意味が全く分からない。
海猫→ごめ
筒袖→つっぽ
「ごめ」はウミネコのことだろうが、「つっぽ」ってなんだろう。笛なのかな。
ほかに「ヤン衆」や「番屋」とか特殊フレーズが並ぶ。
頽廃的な曲だ。だから「挽歌」なんである。確か故人を悼む歌が「挽歌」なんだよね。
日本のポピュラー歌謡で、この「挽歌」というのはいくつもないハズだ。ムード歌謡とかは需要があったろうけど、サバービアな倦怠感を催す暗黒歌謡はあまり時代に迎合的ではなかったと推測する。
でもこういうのオレは好きだ。
北陸の日本海側のドス黒さを歌った歌はとても興味深いです。80年代以降はこういう曲は作られてないんじゃないかな。
