攘夷殿はどうやらお疲れのようである。
攘夷「昨日近所の飲み屋で若いのと飲み比べして疲れちまったヨォ。ブハァ。」
酒臭いゲップで飛んでいたハエが落ちたくらい、そのニオイたるや凄まじい。
「♪おこっしに着けたァキビダンゴォ~」
攘夷殿、大声で歌いながら腰をリズミカルにクイックイッと揺らす。
それを障子の間から覗いていた攘夷の屋敷の若い女中は赤面しながらも攘夷をガン見である。
「……攘夷の旦那様、ウフフ。そんな変な踊りお止めになってくださいませんか?」
攘夷「♪ひっとつ~ワッタシにくださいなぁ~クイックイッ。」(今度は腰の動きを口に出している。)
女中「ぷうっ。もう~子供なんですからぁ。」
攘夷羅門、四十を前にしてまるで乳飲み子である。
