朝起きた時から母の呼吸が、おかしかった。

 

ゆっくりと動けはするものの、やっと息をしているように感じられる。

 

ひゅーひゅー、酷い喘息のようだ。

 

もちろん、母は、喘息持ちではない。

 

昨日までとは、全然違う。

 

熱を測ると、38,6度だった。

 

母は平熱が低い。

 

これは、間違いなくコロナだ。

 

そう確信して、8時頃から慌てて病院を探す。

 

朝だと言うこともあり、病院へは連絡がつかず、救急案内に電話をしてみる。

 

そこで、県の、コロナ受け入れの病院を、何か所か教えて頂いた。

 

その時点で、すでに8時半近かった。

 

何か所かの病院に電話をしても、出ない。

 

焦りながら、電話をかけ続けると、電話にでてくれた病院があった。

 

幸い、自宅に一番近い。

 

ホッとしたのもつかの間、予約がいっぱいで、診察が午後になってしまうと言う。

 

急ぐので他を当たると言って電話を切った。

 

その後、何件電話をしても出ない。

 

焦って電話を続けていると、先程の、午後になってしまうと言われた病院から電話が入った。

 

9時半の予約にキャンセルが出たので、来られるか?とのことだった。

 

もちろん、願ってもない!

 

是非、お願いします!と言って電話を切って、母に病院に行く準備をさせた。