二日前から、急にみーちゃんの体調が悪くなった。
8月終わり、次男にお腹をナデナデしてもらうのを毎日楽しみに、決まった時間になるとちょこんと座って待っているぐらい元気だったのに本当に急変だ。

その日(9/4)は、和室の畳の見積りをたのんでいて、業者さんと話をしている最中に洗面所で嘔吐し始めた。
いつものやつかな~と思っていたが、その時から後ろ足がふらつき、ご飯も食べなくなった。
北の部屋の、窓と鏡台の間に座ってしんどそうにしている。

その少し前から、食欲がないのか口の中の病気かわからないが、カリカリフードが食べにくそうなので、ウエットフードを一回だけ与える。
嬉しそうに食べた。
それが三、四日前。

昨日(9/5)はおしっこだけはしっかりトイレでして、食べれないが自分の皿までヨタヨタ歩いて来て「わお~ん、わお~ん」と悲しげに鳴いていた。
仕事から帰ると、またヨタヨタと出迎えてくれた。
娘が心配して仕事終わりに来てくれた時も、歓迎して出迎えてくれたらしい。
長男もビデオ電話で「みーちゃ~ん、ご飯食べや~、病院行かへんのか~」と心配してしゃべりかけている。
次男に伝えると、悲しいけど家を出るときにその覚悟はして来た、とラインが返ってきた。
ダンナは食べないチャオチュールをお皿に入れている。
みんなそれぞれの受け止め方で、みーちゃんとの生活を振り返っているのだろう。

今日(9/6)は、おしっこにも行かない。
窓と鏡台の間からも降りてこない。
「みーちゃ~ん」と話しかけながら、撫でてやると気持ちよさそうに目をつぶっている。
お水だけは飲んでほしくて、抱っこして洗面所の蛇口まで連れて行く。
すると少しピチャピチャ飲んだ。
トイレに降ろしてもすぐに出てしまう。
かなり迷惑そうだ。
娘が帰り際、名残惜しそうに泣いて別れを告げていた。

みーちゃん、今月で17歳。
こうなる事は自分の中でシュミレーションして来た。
まだ元気なのに、夜寝る前にみーちゃんとの別れを想像して何回も泣いた。

体調が悪くなった時にどうするか。
病院に連れて行くのか。
家で看取るのか。
苦しむみーちゃんをじっとそばで看取れる自信はあるのか。

もし、みーちゃんを病院に連れて行って、体のあちこちを診られたり、点滴を入れて少し寿命が延びても、高齢のみーちゃんにどれだけの苦しみを与えるのかを想像すると、やっぱりみーちゃんの大好きな家でゆっくり逝かしてやることが最善だと心に決めた。

ダンナと夕飯をとろうとした時、全然動こうとしなかったみーちゃんがリビングにやって来た。
またわお~んと鳴いたので、大好きなベランダで雨を見せた。
ヨタヨタと出て、数分じっと雨を見ていた。
少し雨に濡れたので、いつもするようにタオルで「いっぱいぬれたな~ふこな~」と言いながら優しくふいた。
少し嬉しそう。
そしてまたご飯場所で、食べられないご飯を見てひと鳴き。
食べたいんやな。