栃木県に友人とカブトムシの採集に出かけていた。
巷では南米産のヘラクレスオオカブトなど、
外国産の昆虫が輸入解禁になったばかり。
僕らが小学生の時には標本ですら満足に見る事も出来なかったが、
昆虫業界の尽力により、生体を飼育する事が可能になっていた。
しかしやはり輸入されたばかりの外国産は安価ではなく、
亜種のヘラクレス・リッキーでさえ数十万円という価格で、
マニア以外の一般に流通する事はほとんど無かった。
そんな話題で盛り上がっているうちに、
里山にカブトムシを採りに行こうという事になり、
童心に返ったつもりで昆虫採集を敢行すべく、栃木県に向かっていた。
栃木県を選んだ理由は、山が多い事はもちろんだが、
チョロQ探しの旅に行った時に、車から見えたクヌギの森の景色が
ずっと気になっていたからである。
僕には幼い頃からクヌギの樹皮を見ると近づきたくなる習性があるようだ。
東北自動車道に乗り、某インターチェンジで下車。
この付近は栄えているが、その先に連なった山が見える。
入山可能な山は限られているが、近づいてみない事には判らないので、
とりあえず山の方向へ向かっていた。
目的は昆虫採集だが、チョロQ採集を忘れた訳ではない。
当然それを兼ねているので、タウンページのチェックはしてあった。
しかしカブトムシ採集は深夜から早朝が基本なので、まずは森探しだ。
人の手が入っている見通しの良い林を発見して、
樹液の匂いが確認出来れば簡単に見つけられるだろう。
しばらく走ると、都内の近場ではあまり見かけない
ハローマックを見つけた。

チェーン店なので、チョロQ的にはあまり期待は出来ないが、
郊外の店舗には少し古い玩具が残っている事があるので、
帰りにチェックしてみる事にした。
地図で見る限り、この付近にはあと3軒の玩具店がある。
次のお楽しみは午後からだ。
さらに走る事30分、ようやく山の麓辺りに到着。
そこは水田が広がる脇の細道で、田んぼの正面には
クヌギなどの広葉樹林が延々と連なっていた。
山中深く入る事も無く、道端から探す事もできる。
「香しい匂い」も確認でき理想的な条件だが、
実際にいるとは限らない。
クヌギ林の始まる所まで車で移動し、
そこからクヌギの樹液物色が始まった。
続く。








