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生き様ｲﾝﾀﾋﾞｭｰ冨宅飛駈編006話
くい：91年1月には正式に解散という流れだったんですか？
（会社とは決別する形になったが残された選手で新団体設立という可能性もあった中）
冨宅：１月に前田さんの自宅に選手一同集まってミーティングがありましたが、宮戸成夫（現：宮戸優光）さんと安生（洋二）さんが
前田さんとは一緒にやって行けませんというような話しをされて。元々、 反りが合わなかったみたいなんですが・・・。
前田さんも、選手が一人でも欠けたら解散だという考えを主張されてて、解散に至りました。
くい：はい・・・。
冨宅：鈴木（みのる）さんは必死に前田さんに、「やりましょうよ！」って訴えてたんですが思いも空しく
最後は「ありがとうございました」とその場を後にしました。
垣原（賢人）さんと僕は船木さんの車で、とりあえず鈴木さんの家に向いました。
すると宮戸さんと安生さんから船木さんに電話が入って、合宿所でみんな集まってるからということで呼ばれて向いましたね。
くい：UWFの合宿所に？
冨宅：はい。宮戸さん、安生さん、田村（潔司）さん、船木さん、鈴木さん、垣原さんと僕が集まって。
宮戸さんが口火を切って自分達でやって行こうという論議を毎日のように集まってやってましたね。
くい：はい。
冨宅：でも、何日か経って 船木さんと鈴木さんが、藤原さんから新団体をやるという話しで一緒に協力して欲しいと頭を下げられたと
田村さんと垣原さんと僕に話してくれまして。宮戸さん達にはどう切り出そうかという感じだったんですけど・・・。
後日、船木さんが話しをして。次の日集まった時には高田さんが来たんです。宮戸さんが呼んでたみたいで。
くい：へぇーーー。
冨宅：高田さんが、みんなでやろうという話しをされて。集まった選手一人一人に意見を聞いたんです。
その時、田村さんと垣原さんは高田さんと一緒にやって行くと返事をしたんです。船木さん鈴木さんに先に話を振られている中で
僕は疑問に思ったんですが（苦笑）順番に意見を聞かれて僕が一番最後だったんです。
くい：はい。
冨宅：船木さんと鈴木さんも藤原さんに協力を持ち掛けられている手前、断れないということで。
僕も、付き人をさせていただいてた高田さんからの話しをお断りするのは申し訳なかったですけど。
もし、一番初めに高田さんからお声を掛けていただいてたら付いて行かせていただきましたが・・・
船木さん鈴木さんに最初に誘っていただいてるのでという旨をお伝えして・・・。
くい：高田さんは納得されましたか？
冨宅：「別に喧嘩別れしたわけじゃないからお互い頑張ろう」と、お声を掛けていただき一人一人握手して別れましたね。
くい：藤原組になったのは何月くらいでしたか？
（90年12月長野で興行は停止。翌年1月には会社・選手間の話し合いも行われたが事実上解散。）
冨宅：（91年）１月の末にはもう藤原組の道場で練習を始めて。
くい：結構、解散をしてからすぐ？早かったんですねぇ。
冨宅：はい。（第１９９号参照）高田さんとの話し合いの際には鈴木みのるさんは体調を崩されていてその場に居なかったんです。
話し合いの後、船木さんと一緒に会いに行って 船木さんが事情を説明して、藤原さんにまたご挨拶に行こうということで。
くい：はい。
冨宅：それから早かったですね。翌日くらいには藤原さんに経緯をご説明して、よろしくお願いしますと。
少ししてから藤原さんに呼ばれて、（メガネスーパー創業者である）田中八郎社長（現：会長）とお会いして。
（当時、メガネスーパーは天龍源一郎率いる団体SWSの主宰。第2次UWFの大会スポンサー、藤原組のスポンサーになるなど
プロレス界とのつながりが強かった。）
くい：へぇー。
冨宅：お会いしたその日に、契約の件でひとりひとり部屋に呼ばれて。
僕は一番最後に呼ばれたんですが、藤原さんが僕を紹介する時に「コイツ、今まだ合宿所生活なんで。これから住む所を探さなきゃいけないんです」って話を田中社長にされて。
すると、アタッシュケースを開けて帯封のついた１００万円を…これで、引っ越して下さいと（笑）
くい：えー（驚愕）！！！ドラマみたいな話しですね。ゲンナマをいきなり？アタッシュケースから・・・？
冨宅：バシッ!バシッ!!ガシャッ!!!って感じですよ（笑）人生で一回だけでしたね。
くい：景気の良い話しですね（笑）
冨宅：道場も、リングもバーベルも練習器具が全て揃っていましたから。毎日練習していましたね。
くい：給料の面も良かったんですか？
冨宅：練習生が月１５万ですからね。所属選手はメガネスーパー社員という形なんで。
藤原さんのお心遣いもあり交渉していただいてお給料も段々上がって行きました。一番最後の年の給料は月５０万で交通費が５万でしたね。
くい：スゴい！！！
冨宅：でも、藤原さん、船木さん、鈴木さんは月百何万？契約金だけでも相当貰ってたんじゃないですかね。
くい：プロ野球みたいですね。
冨宅：船木さんは自由が丘の 月３０万？くらいのマンション借りて、車も新車のコルベットに買い換えて。
くい：スゴいですねぇ・・・月いくら貰ってたんでしょうね（笑）
冨宅：一番下の僕で５０ですからね（笑）
月に一回東京駅の近くのホテルで会議があって、所属選手も集まってのミーティングも兼ねてのものなんですが。
帰り際には社長がタクシー代ひとり１０万づつ。
くい：うわァーーすごい裕福ですね！！
つづく…！！
生き様ｲﾝﾀﾋﾞｭｰ冨宅飛駈編006話
くい：91年1月には正式に解散という流れだったんですか？
（会社とは決別する形になったが残された選手で新団体設立という可能性もあった中）
冨宅：１月に前田さんの自宅に選手一同集まってミーティングがありましたが、宮戸成夫（現：宮戸優光）さんと安生（洋二）さんが
前田さんとは一緒にやって行けませんというような話しをされて。元々、 反りが合わなかったみたいなんですが・・・。
前田さんも、選手が一人でも欠けたら解散だという考えを主張されてて、解散に至りました。
くい：はい・・・。
冨宅：鈴木（みのる）さんは必死に前田さんに、「やりましょうよ！」って訴えてたんですが思いも空しく
最後は「ありがとうございました」とその場を後にしました。
垣原（賢人）さんと僕は船木さんの車で、とりあえず鈴木さんの家に向いました。
すると宮戸さんと安生さんから船木さんに電話が入って、合宿所でみんな集まってるからということで呼ばれて向いましたね。
くい：UWFの合宿所に？
冨宅：はい。宮戸さん、安生さん、田村（潔司）さん、船木さん、鈴木さん、垣原さんと僕が集まって。
宮戸さんが口火を切って自分達でやって行こうという論議を毎日のように集まってやってましたね。
くい：はい。
冨宅：でも、何日か経って 船木さんと鈴木さんが、藤原さんから新団体をやるという話しで一緒に協力して欲しいと頭を下げられたと
田村さんと垣原さんと僕に話してくれまして。宮戸さん達にはどう切り出そうかという感じだったんですけど・・・。
後日、船木さんが話しをして。次の日集まった時には高田さんが来たんです。宮戸さんが呼んでたみたいで。
くい：へぇーーー。
冨宅：高田さんが、みんなでやろうという話しをされて。集まった選手一人一人に意見を聞いたんです。
その時、田村さんと垣原さんは高田さんと一緒にやって行くと返事をしたんです。船木さん鈴木さんに先に話を振られている中で
僕は疑問に思ったんですが（苦笑）順番に意見を聞かれて僕が一番最後だったんです。
くい：はい。
冨宅：船木さんと鈴木さんも藤原さんに協力を持ち掛けられている手前、断れないということで。
僕も、付き人をさせていただいてた高田さんからの話しをお断りするのは申し訳なかったですけど。
もし、一番初めに高田さんからお声を掛けていただいてたら付いて行かせていただきましたが・・・
船木さん鈴木さんに最初に誘っていただいてるのでという旨をお伝えして・・・。
くい：高田さんは納得されましたか？
冨宅：「別に喧嘩別れしたわけじゃないからお互い頑張ろう」と、お声を掛けていただき一人一人握手して別れましたね。
くい：藤原組になったのは何月くらいでしたか？
（90年12月長野で興行は停止。翌年1月には会社・選手間の話し合いも行われたが事実上解散。）
冨宅：（91年）１月の末にはもう藤原組の道場で練習を始めて。
くい：結構、解散をしてからすぐ？早かったんですねぇ。
冨宅：はい。（第１９９号参照）高田さんとの話し合いの際には鈴木みのるさんは体調を崩されていてその場に居なかったんです。
話し合いの後、船木さんと一緒に会いに行って 船木さんが事情を説明して、藤原さんにまたご挨拶に行こうということで。
くい：はい。
冨宅：それから早かったですね。翌日くらいには藤原さんに経緯をご説明して、よろしくお願いしますと。
少ししてから藤原さんに呼ばれて、（メガネスーパー創業者である）田中八郎社長（現：会長）とお会いして。
（当時、メガネスーパーは天龍源一郎率いる団体SWSの主宰。第2次UWFの大会スポンサー、藤原組のスポンサーになるなど
プロレス界とのつながりが強かった。）
くい：へぇー。
冨宅：お会いしたその日に、契約の件でひとりひとり部屋に呼ばれて。
僕は一番最後に呼ばれたんですが、藤原さんが僕を紹介する時に「コイツ、今まだ合宿所生活なんで。これから住む所を探さなきゃいけないんです」って話を田中社長にされて。
すると、アタッシュケースを開けて帯封のついた１００万円を…これで、引っ越して下さいと（笑）
くい：えー（驚愕）！！！ドラマみたいな話しですね。ゲンナマをいきなり？アタッシュケースから・・・？
冨宅：バシッ!バシッ!!ガシャッ!!!って感じですよ（笑）人生で一回だけでしたね。
くい：景気の良い話しですね（笑）
冨宅：道場も、リングもバーベルも練習器具が全て揃っていましたから。毎日練習していましたね。
くい：給料の面も良かったんですか？
冨宅：練習生が月１５万ですからね。所属選手はメガネスーパー社員という形なんで。
藤原さんのお心遣いもあり交渉していただいてお給料も段々上がって行きました。一番最後の年の給料は月５０万で交通費が５万でしたね。
くい：スゴい！！！
冨宅：でも、藤原さん、船木さん、鈴木さんは月百何万？契約金だけでも相当貰ってたんじゃないですかね。
くい：プロ野球みたいですね。
冨宅：船木さんは自由が丘の 月３０万？くらいのマンション借りて、車も新車のコルベットに買い換えて。
くい：スゴいですねぇ・・・月いくら貰ってたんでしょうね（笑）
冨宅：一番下の僕で５０ですからね（笑）
月に一回東京駅の近くのホテルで会議があって、所属選手も集まってのミーティングも兼ねてのものなんですが。
帰り際には社長がタクシー代ひとり１０万づつ。
くい：うわァーーすごい裕福ですね！！
つづく…！！