高野拳磁の一言で
ワシは上京数日後にはリングに上がっていた
まさに駆け付けデビュー戦である。
デビュー戦の相手はさっきスパーリングをした
増田明彦君
1994年 4月 ワシはプロレスのリングに初めて立った
もちろんそれ用のトレーニングも皆無で
体重もその時60キロ位だった。
まさに問答無用な感じで
リングに上げられたような若干18歳のワシやったが
気が付けば試合開始のゴングが
さっきのスパーリングの延長のような試合が延々と続いていく中
突然 増田明彦が打撃を仕掛けて来た
お互いキャリアが浅いのもあるし
問題なんはプロレスのセオリーをまったく理解していない二人がプロレスの試合をやっている事実
増田君の放った前蹴りは
ワシのみぞおちに的確にヒット
その瞬間ワシも強烈な張り手を浴びせる
そこで初めて場内がヒートアップ
プロレスのセオリーである相手の技を受けるという事などなく
やるかやられるかの状態
最終的には負けたが
この未熟な二人ではとても決着がつかなかったのでは
最後はプロレスの神様が
「そろそろ終わりにしておけ」と一言囁いたかも知れない
衝撃の駆け付けデビュー戦を終えて控え室に帰ると
皆が良かった 良かったと褒めてくれた
まったくプロレスはできていない二人だったが
闘いは伝わってたような気がする
代表の高野拳磁も喜んでくれて?
「よし、今日のメイン俺とのタッグでもう一丁イケるか
」
何なんだこの世界は
素直にそう思った
しかし気が付けば
メインイベントのリングにもちゃっかり出ちゃってるワシであったりする
つづく…
ワシは上京数日後にはリングに上がっていた
まさに駆け付けデビュー戦である。
デビュー戦の相手はさっきスパーリングをした
増田明彦君
1994年 4月 ワシはプロレスのリングに初めて立った
もちろんそれ用のトレーニングも皆無で
体重もその時60キロ位だった。
まさに問答無用な感じで
リングに上げられたような若干18歳のワシやったが
気が付けば試合開始のゴングが
さっきのスパーリングの延長のような試合が延々と続いていく中
突然 増田明彦が打撃を仕掛けて来た
お互いキャリアが浅いのもあるし
問題なんはプロレスのセオリーをまったく理解していない二人がプロレスの試合をやっている事実
増田君の放った前蹴りは
ワシのみぞおちに的確にヒット
その瞬間ワシも強烈な張り手を浴びせる
そこで初めて場内がヒートアップ
プロレスのセオリーである相手の技を受けるという事などなく
やるかやられるかの状態
最終的には負けたが
この未熟な二人ではとても決着がつかなかったのでは
最後はプロレスの神様が
「そろそろ終わりにしておけ」と一言囁いたかも知れない
衝撃の駆け付けデビュー戦を終えて控え室に帰ると
皆が良かった 良かったと褒めてくれた
まったくプロレスはできていない二人だったが
闘いは伝わってたような気がする
代表の高野拳磁も喜んでくれて?
「よし、今日のメイン俺とのタッグでもう一丁イケるか

何なんだこの世界は
素直にそう思った
しかし気が付けば
メインイベントのリングにもちゃっかり出ちゃってるワシであったりする
つづく…