前回のブログのつづきです
お正月のおせちのしつらえについて考えていたところ、
留学中のニューヨークでのお正月を思い出しました
海外に行って驚いた発見なのですが、
元日を日本のように、とてもおめでたくお祝いをする国ってあまりないようだということです。
欧米やキリスト教が主流の国では、クリスマスが最大のお祝いなので、
年末年始まで通しで、クリスマスホリデーという感じのようです。
私の過ごしたニューヨークでは、
クリスマスの日を過ぎても1月の初旬くらいまで
クリスマスの飾りつけのまま飾っていて、徐々に片付けていくという感じでした。
タイムズスクエアの年越しのカウントダウンが有名ですが、
現地のニューヨーカーに言わせると、
タイムズスクエアのカウントダウンに行くのは、観光客のみ!
あんな混雑して極寒の中、長い間待たなければいけないところに行くなんてとんでもない!
私は、一度きりのニューヨークでの年越しなので、
完璧な防寒対策の上で、見に行きましたけどね
午後5時ころから、7時間もお手洗いにも行かず規制された道路の中で待ったあと、
年越しのそのカウントダウンの時間は、もう大盛り上がりです!!
イルミネーションや花火ですごい騒ぎ!!
こんな感じ!!
他にも、セントラルパークや、リバーサイドで、
カウントダウンと同時に花火があがるので
そういった花火は楽しんでいる人も多いようです。
ところがですよ、、、、
カウントダウンが終わったとたん、
これだけいた群衆はみんな、さ~っと帰っていき、
15分後にはほとんど人もまばら、
30分後はいつものタイムズスクエアの夜より静かになってしまっているほどでした
カウントダウンはあるけど、お正月はないという印象です。
中華系の方々のお正月は、旧正月になりますから、2月に盛大にお祝いしますしね。
そんな感じですから、ニューヨークではじめて
日本のようなお正月らしさのない、
しかもひとりぼっちの元旦になりそうだと、寂しく思っていたのですが。
カウントダウン直後に伺った、日本人の友人のお宅で、
(長時間お手洗いに行けないので、帰りにお手洗いに寄らしてもらうことにしてました、、、)、
思いがけず、急遽大勢が集まることになって始まったという
パーティに参加させていただいた上、
パーティが遅くに終了した後には、泊まらせてもらった挙句、
遅めに起きた元日の朝、
一緒にパーティに参加していた、旅行でニューヨークに来ていたという日本人の一人が、
おせち用の材料を日本からいろいろと持ち込んでくれていて、
即席のおせちをつくってくれていました。
そのときの感動は今も忘れられません
ニューヨークで、お雑煮が食べれるなんて
手に入るものだけでも、小綺麗に並べて、暖かいこころのこもったおせち
何にも代えがたく贅沢でありがたく感じましたよ
そして、とってもとっても美味しかった
一気にお正月をお祝いできたという喜びと、
その友人たちと一緒に、貴重な時間を過ごせたという幸せにあふれました。
おせちがないと思うだけで、ぽっかり穴のあいたように感じてしまったお正月。
日本人のこころのルーツとして、
お正月のおせち料理って、結構大事な位置を占めているかも。
海外に住んでいたからこそ、
改めて、おせちって、特に大切にしたい日本の文化のひとつだと感じました
除夜の鐘の音もなく、とても静かなニューヨークでの元日の朝。
友人宅から見たセントラルパークを望む景色。
今日も素敵な一日をお過ごしください YUKIKO