月探査衛星、印首相が成功アピール | ビジネスブログ

月探査衛星、印首相が成功アピール

 インド初の無人月探査衛星「チャンドラヤーン1号」打ち上げ成功について、訪日中のシン首相は22日、「科学者たちが今一度、国民に誇りを与えてくれた」と述べ、成功をアピールした。


 インドは今回の月探査を、国威発揚と同時に、近年力を入れる衛星打ち上げビジネスの宣伝の場と位置づけ、世界の宇宙開発競争で存在感を示したい思惑だ。


 チャンドラヤーン1号は「過去最も費用が安く、最も多くの観測機器(11個)を搭載し、最も探査期間の長い(2年間)」月探査衛星というのが売りだ。打ち上げ費用は38億6000万ルピー(約78億円)で、日本が昨年打ち上げた月周回衛星「かぐや」(110億円)などより割安。他の産業同様、人件費が先進国より安く抑えられているのが強みとされる。


 インド宇宙機関(ISRO)は昨年4月にイタリアから請け負った人工衛星を打ち上げたのに続き今年1月にもイスラエルから受注して衛星ビジネスに本格参入。将来は年間7000万ドル(70億円)の収益を目指しているとされる。


 ISROはまた、2015年までに有人宇宙飛行を実現、25年には有人月面着陸という野心的目標を掲げる。だが、現在は米欧に比べ「8分の1」(地元紙)とされる技術者の人件費も経済成長につれ、上昇は避けられないと見られ、低コストの強みを維持しつつ、国外への頭脳流出も防ぎながらの技術開発には困難も予想される。


出典:読売新聞