<犯人>
- 和田守男 (35)
「週刊ケンタイ」編集者。
全身に脂の乗ったメガネで、典型的なモバイルオヤジ。
蔵元コンツェルンの蔵元醍醐の娘である妻明美に先立たれる。
蔵元醍醐の遺産を手に入れ娘の病気を治すため、
蔵元醍醐の実子の殺害を計画する。
4人を殺害後、逮捕される。
正解者3名のトリックを仕掛けた超難敵。
<被害者>
- 中田絹代 (36)
トレジャーハンター。
そして蔵元醍醐の実子。
サングラスをかけ派手なシャツを着たその身なりは一般人には見えない。
ツルハシによる撲殺。
ハダカで胸に十字を刻まれ、露天風呂に浮いていた。
- 赤峰藤子 (25)
冒険カメラマン。
そして蔵元醍醐の実子。
仕事の都合で見た目によらず力持ち。
名前と見た目からまんま「峰不二子」だが、あくまでも 「赤峰藤子」なので殺される。
ツルハシによる撲殺。
キリシタンの墓で胸に十字を刻まれ座していた。
- 赤門秀明 (22)
東大中退のトレジャーハンター。
そして蔵元醍醐の実子。
いつでも気難しい顔をしている。
潔癖症な上に時間にうるさく、金田一タイプとはソリが合わない。
ツルハシによる撲殺。
石塚にもたれかかり、無念の表情で息絶えていた。
死に様のワンカットがさりげなく絵になっている。
- 最上葉月 (30)
考古学助教授。
そして蔵元醍醐の実子。
めがねの似合う知的な女性。
いつきさんとは喧嘩別れしていたが、結婚まで考えていた仲で、いつきさんからもらった時計も身に着けていた。
毒殺後、白髪鬼の濡れ衣を着せられた。
この4人の最大の不幸は(義理の兄弟である和田を含めた)姉弟が目の前にいたにも拘らず、家族として触れ合うことができなかったという事かもしれない…。
<容疑者>
- 矢木沢亮 (40)
古美術商。
40にしては老けているが、落ち着いた大人の渋みを持っている。
昔付き合っていた中田絹代曰く「キザ野郎の遊び人」。
- 天堂四郎 (16)
高校生ガイド。
天草四郎の生まれ変わりを思わせるさらさら長髪の美少年。
常に憂いを秘めた表情を見せ、女性と見紛うほどの色っぽさを持つ。
常に物思いに耽っている様子だが、あまり頭はよろしくない様子。
- 美浦エミリ (16)
不動高校1年で高校生ダウザー。
華があり男性には好かれるが女性を敵にまわすタイプ。
ダウジングの名手で、水でも金属でも探知してしまう本物。
金田一をめぐって美雪と火花を散らす。
<事件関係者>
- 竜崎三郎
過去の発掘ツアーで落盤事故に遭い、死亡した。
その長髪は一晩で真っ白になっていた。
スケープゴートで今回の事件の真相と係わり合いはない。
- 和田朋美
和田守男の娘で蔵元醍醐の孫。
心臓と肺の病気で高額な治療費を必要としていたが、「赤髭じゃないサンタクロース」がプレゼントした「天正菱大判」よって希望がもたらされる。
- 石井
「生きた化石」の警部。バーコード頭。
使えない警察キャラの典型。ただし、終盤では我を失いかけて犯人を殺そうとしたいつきを一達と共に羽交い締めにして制止する場面があり、刑事として真っ当な姿も見せている。
特に何も言われていないが、いつきが捕まったという話は聞かないので恋人を殺されたいつきの心情を汲んで不問にしてくれた模様。
刑事としての手腕はともかく、根は結構イイ奴なのかもしれない。
アニメ版では、過去に警視総監賞を授賞した事があるという設定が追加。
しかし、その事を持ち出す度に授賞回数が増えていた(明智にも認知されていたので授賞そのものは本当の事のようだが)。
<レギュラー>
- いつき陽介
この事件で愛する人を失うことに…
オリエンタル号沈没や悲恋湖での事件も含め、準レギュラーの中でも相当悲惨な境遇にある彼だが、かつて一に「俺と同じゴキブリ系」と言われただけあり、事件後には朋美を見舞ってクリスマスプレゼントを渡し、エピローグでは哀しみから立ち直った普段通りの姿を見せた。
この強さと優しさが「金田一少年の殺人」で描かれた彼の人望の厚さの理由なのだろう。
オチではとある理由で一にプロレス技の制裁を与えた。
- 七瀬美雪
美浦エミリとの対抗意識でいつになく過激な発言。
- 金田一二三
「白髪鬼」の嘘で大恥。
<その他>
- 村上草太
不動高校2年。
- 真壁誠
不動高校3年。
- 三ヶ月前に二三の学校に転校した天草出身の子
影の功労者。
名前も姿も解らないこの子供がいなければ、一が最後の謎を解く事は出来なかった。
しかも、転校してくるのがもう少し遅かったら手がかりになり得なかった。