山梨県キャンプ場女児死亡事件 | 全曜日の考察魔

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山梨キャンプ場女児失踪事件は、2019年(令和元年)9月21日に山梨県南都留郡道志村のキャンプ場で当時小学1年生の小倉美咲さんが行方不明になった事件。美咲さんが千葉県成田市在住であることから「成田女児不明事件」などとも呼ばれる。

概要

2019年9月21日、道志村の「椿荘オートキャンプ場」に子育てサークルで知り合った7家族27人が遊びに来た。昼12時15分ごろキャンプ場に到着。15時35分ごろに9人が約150メートル離れた沢に遊びに行き、美咲さん(行方不明当時7歳)は同40分ごろに1人で後を追った。その10分後に大人が迎えに行ったが、16時ごろに美咲さんがいないことが判明した。
17時ごろに警察に連絡。警察と消防が捜索を開始したが発見には至らず、22時にその日の捜索を終了。翌日以降は自衛隊や捜索ボランティアなども加わり、東西15キロメートル、南北8キロメートルにわたってのべ約1700人で捜索するも手掛かりは見つからず、山梨県警察は同年10月6日に大規模な捜索を打ち切った。
その後も警察による捜索が行われているほか、美咲さんの家族はチラシ、ウェブサイト、各種SNSで情報発信を実施しており、多数の情報が寄せられていた。
2022年4月23日に美咲さんのものと思われる白骨の一部が見つかり、その後5月14日に新たに発見された白骨をDNA鑑定したところ、白骨が美咲さんのものであると特定された。

捜索について

事案発生当時の捜索

9月21日〜23日
警察と消防がキャンプ場から東西約6キロメートルの範囲を捜索。
9月24日(捜索4日目)
ヘリコプターの他、ドローンも飛ばし捜索。村の要請を受け山梨県警は自衛隊派遣を要請。

9月25日(捜索5日目)
山梨県から災害派遣要請を受けた自衛隊175人が捜索に加わる。県警や消防をあわせ約290人の捜索体制。さらに多数のボランティアも駆けつけた。

9月27日(捜索7日目)
警察や自衛隊など約270名体制。捜索範囲は徐々に西の方角へ。一度探した場所も見落としがないよう、キャンプ場周辺もくまなく確認。

9月28日(捜索8日目)
陸上自衛隊、撤収。

9月30日(捜索10日目)
30日までの10日間に延べ約1400人が捜索したものの手掛かりはなく、山梨県警はAの顔写真を公開した。事件に巻き込まれた可能性も否定できないとして公開を依頼した両親は、キャンプ場で取材に応じ、情報提供を呼びかけた。

10月6日(捜索16日目)
山梨県警は周辺にいる可能性は低いと判断し、現地の指揮本部を解散して捜索を打ち切ると発表した。特異行方不明者として全国に情報提供を求め、事件に巻き込まれた可能性も含めて捜査を続ける。大月署、署長は「取り得る限りの最大限の態勢で捜索したが発見できなかった」と語った。

 

その後の捜索

2021年5月
現場のキャンプ場などにてAの特徴が書かれたチラシを配布し、当時のドライブレコーダーの映像が残っていないかなど、似た容姿の子どもを見ていないか、情報提供を呼びかけた。

2021年7月
山梨県警察本部は新たに情報提供を求める動画を作成、YouTubeの「山梨県警察公式チャンネル」で公開を始めた。

2021年9月
行方不明から2年。警察が改めて行方不明となった現場の捜索活動を行うも新たな手がかりは見つからなかった。警察やAの母親はキャンプ場や周辺地域にてAに関する情報提供を呼びかけるチラシを配布し引き続き情報の提供を呼びかけた。

2021年12月
行方不明から2年3カ月。Aの母親と山梨県警が現場となったキャンプ場や付近の道の駅にて情報提供を求めるチラシを配布した。

2022年4月
2022年4月23日、少女が行方不明となったキャンプ場から600mほど離れた場所で人の頭の骨と思われるものが発見され[8]、同月26日から捜索が開始した。

2022年5月
2022年5月12日、同年4月23日に発見された白骨死体についてミトコンドリアDNA鑑定を実施した結果、少女と母親との血縁関係に矛盾はないと発表した。ただし、この時点では個人を特定できるだけの核DNAが検出されず、ミトコンドリア鑑定は個人の特定が不可能なため、行方不明の少女とは断定できなかった。

5月14日、同月4日に新たに発見された白骨をDNA鑑定した結果、白骨死体は行方不明の少女の遺体と特定された。