四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件 | 全曜日の考察魔

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四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件

 

 

平成16年(2004年)2月17日の午後1時ごろ、三重県四日市市尾平町のジャスコ四日市尾平店(現イオン四日市尾平店)のATMコーナーで、画像の女に財布を奪われそうになった挙句に泥棒呼ばわりされた68歳の男性が、女の「泥棒!」という言葉を信じた善意の人々や、別件の万引き処理で現場に居合わせた警察官に取り押さえられ、その場で意識不明となり、搬送先の病院で翌日に死亡したという事件。

 

冤罪被害者となり亡くなられた男性の親族の方が、この件について、2005年2月のブログ記事の中で、男性の死因について、次のように記載されています。

 

(高血圧の持病が有り)体が弱かったからちょっとしたことに耐えられなかった」という論調で書かれているところが有るのに気が付いたので、これについて訂正したいと思います。
これは当初の報道に基づいた誤解だと思われます。
叔父は確かに血圧が高目ということは有りましたが、この年齢では誰でも有る程度の物で、それが原因で命を失うというほどの物では有りませんでした。むしろ、同年代の中では健康な方だったと言っていいでしょう。
叔父の死因は、一部で言われているような「体の弱い老人がショックに耐えられなかった」というものとは異なることは覚えておいて頂きたいと思います。
(中略)
叔父の死因は、「『外因性の』ストレスによる高血圧性心不全」と聞いています。 『』でくくられた部分は、何故か今まで表に出ておりませんが、ここで強調させて頂きます。
上にも書いたように、確かにやや血圧が高目では有りましたが、通常で有れば命に関わるほどの物では全く有りませんでした。(私には医学的知識が有りませんので、もしおかしい事があればご指摘下さい。その時は再度修整いたします)

 

とのことです。

 

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件

(赤ピンの先が、当時のジャスコ四日市尾平店<現イオン四日市尾平店>の位置)

 

 

 

以下、ウィキペディアからコピペ(赤字はこちらで追記したもの)

 

事件内容

四日市市のジャスコ四日市尾平ショッピングセンター(現:イオン四日市尾平ショッピングセンター)にあるATMコーナーにて、2~3歳ぐらいの幼児を抱いた若い女に泥棒扱いされた無実の68歳の男性が、店員や買い物客ら3人に取り押さえられ、居合わせた四日市南警察署の警察官の拘束後に死亡した。

 

男性の死因は「高度のストレスによる高血圧性心不全と不整脈」と発表された。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件

店員や買い物客が男性を制圧している隙に女は逃走しており、三重県警察は虚偽告訴罪の被疑者として捜査を続け翌年2005年には現場の監視カメラに映っている画像を公開した。

容疑事実を特定できないままに画像を公開することはグリコ・森永事件以来の異例の措置である。(おそらくファミリーマート甲子園口店に映った男の事かと思われる)

 

2011年2月17日午前0時、窃盗未遂事件における公訴時効が成立し、未解決事件となった。

 

三重県警察は翌18日、被疑者死亡のまま男性を書類送検した。

 

しかし、翌月の3月に、男性と女が奪い合いになっていた財布は、死亡した男性の所有物だったことが判明した。つまり、窃盗罪自体が成立していなかった。

 

同年5月、津地方検察庁は、男性の無実を認め、被疑者補償として1日分の最高額である12,500円を遺族に支払うと通知した。

 

ATMに設置された監視カメラの映像

男性の両手は、買い物袋を持って塞がっていた。

 

男性がATMを操作している最中、女が突如ATMコーナーに入ってくる。

 

女は突然、男性の肩にぶつかっていき、体を触るような仕草を始める。そして、男性の胸倉を掴んで揉み合いとなる。

 

女の「泥棒」という叫び声の後、客3名がATMコーナーに入る。

 

この間、監視カメラの映像から、男性は一切の窃盗行為をしていないことが見て取れる。

 

男性が取り押さえられる約5分前から、女がATMコーナーから3〜4m離れた位置より、何度もATMの方をうかがう様子が映っていた。

 

事実経過

店員や買い物客が取り押さえ、女が立ち去った後、別件の万引き事件の処理で居合わせた警察官2名も現場に到着し、男性を後ろ手に手錠をかけた状態で20分間うつ伏せに押さえつけた。

 

この間に男性は意識を失い、嘔吐もしていたが、警察官は拘束を続けた。

 

通報を受け応援の警察官が現場に到着すると、男性は意識を失い嘔吐した形跡があったため、拘束を解いて救急車で病院に搬送した。

 

しかしその段階で既に男性は脳に回復不能な損傷を受けており、翌日死亡した。

 

男性が最期まで護るように握り締めていたキャッシュカードは、3つに折れ曲がり、眼鏡も片方のレンズが壊れていた(どちらも2005年(平成17年)2月27日、遺族に返却)。

 

警察官のこの逮捕拘束について、四日市南警察署は、「一般的な制圧行動だった」と発表している。

 

拘束を続けた警察官は、当時29歳の警察官だった。

 

四日市南警察署は、後に誤認逮捕を認めている。

 

事件を知った有志によって、公文書開示請求が三重県警察に行われたが、棄却されている。

 

民事訴訟

2007年(平成19年)、男性の遺族が、警察官の度を超えた対応により男性が死亡したとして、三重県を相手取り、約5,700万円の損害賠償訴訟を起こした。

 

この訴訟に対し、三重県側は、対応は適切だったとして争う姿勢を示している。

 

2010年(平成22年)11月18日、津地方裁判所にて、原告の訴えを一部認め、880万円の支払いを命じる判決を出した。

 

判決で、裁判長堀内照美は、「制圧行為は必要かつ相当な限度を超え、違法」として制圧行為の違法性を認めたが、死亡との因果関係は認めなかった。遺族側は27日、控訴。

 

2011(平成23年)9月、名古屋高等裁判所での控訴審判決で、警察官の取り押さえが違法として、三重県に対し3,640万円の支払いを命じた。

 

(ウィキペディアからの引用終わり)