今年になってから仮想通貨市場の下げが大きくなっています。
去年末に上昇しすぎたので、年明けの調整は予想されたことですが、一時的な反動だけでなく、長期的に低迷する状況になっています。
このような中、仮想通貨の先行きに不安を覚える人も多いでしょう。
「底値の目安がわからない」
「このまま下げてしまうのではないのか」
「高値つかみのまま、下げてしまった」
今から勝負したいが、下値買いのタイミングがわからないと思っている人もいるはずです。
そのような不安をもつのは当然のことです。
仮想通貨は去年、1年間で数十倍になるような上昇をしたあとだけに、今年に入ってからの下げが、余計に大変な状況に思えるでしょう。
特に、去年末の高値でつかんでしまった人、途中の値段で買って、今も買いのまま高値で持っている人は気が気ではないでしょう。
いつまで仮想通貨市場の調整がつづくのか、いつ調整が終わって本格的な反騰をはじめるのか、その時期を知りたいと痛切に感じているはずです。
市場の予想では、遅くても今年の半ばまでには調整を完了して、去年のような本格的な上昇をはじめるというような意見が大勢を占めていました。
しかし、現在は6月。
今も本格的な上昇につながるような気配はありません。
果たしていつ本当に底入れするのか。
底入れしたあと、去年のような本格的な反騰があるのか。
それは今後の投資戦略を決める重要な要素になってきます。
その判断をするためにも、
「去年末のような上昇がなぜ起きたのか」
「年初からの暴落がどうして生じたのか」
その理由を知ることが必要不可欠です。
これから折に付けその分析をしていきますが、もうひとつ重要なことがあります。
それは「時期を捉える」ということ。
つまりタイミングの問題です。
例えばビットコインを例に取りましょう。
ビットコインは最初に2013年末に大相場を出してわずか2ヶ月で20倍に上昇しています。
この時はEUのキプロスに金融危機が起こり、仮想通貨に人気が集まったのですが、2014年に入ると低迷して、2016年までの3年間は底ばい状態でした。
もし、2015年くらいにビットコインを買っていたら、底値で拾えていても、長いもみあいの期間が続く間に、途中で売ってしまった可能性が高いと思います。
幸運なのは、去年の半ばころにビットコインを買った人で半年足らずの間に、30万円が200万円以上と巨額の利益を手に入れることができたに違いありません。
しかし、一番悲惨なのは、去年末の値上がりを見て、今年初めに「買い」で参入した人です。
200万円台でビットコインを買ってしまった人は、6月現在、70万円付近なので、この半年間で大きな損失を被っているはずです。
このようにエントリーする時期によって、結果は全く違ったものになってしまいます。
冷静に考えれば、ビットコインは今も70万円はしているので、去年の半ばに比べば、優に2倍以上はしています。
つまり、長期的な目線で考えれば、上昇しているということになります。
結論からいえば、ビットコインをはじめとして、あらゆる仮想通貨は極めて将来性があり、今から何倍~何十倍にもなる可能性があると思いますが、上げ下げが極めて大きいのでタイミングを見て投資しなければ、損失を出してしまうことになります。