『ジョゼと虎と魚たち』 2003年・日本
監督*犬童一心
出演*妻夫木聡 池脇千鶴
好きなのでまたレンタル・・・・。買えばいいのに。
大学生の恒夫は、近所で噂の「乳母車を押すばあさん」に偶然遭遇。
乳母車が坂道で暴走してしまったのだ。
恐る恐る乳母車を覗くと、乳母車には、包丁を持った少女が乗っていた。
足が悪くて歩けない、乳母車に乗った少女はジョゼと名乗る。
大好きな小説の登場人物からとった名前。
足は悪いが、料理は得意。
美味しい料理を恒夫に御馳走して、そこからたまに遊びにくるようになる。
不思議な魅力を持つジョゼ。
顔はふんわり、やわらかい感じだけど、気が強い。
おばあさんが拾ってきてくれる本ばかり読んでいるから、
色んなことも知ってる(偏ってるけど)。
そんなジョゼに恒夫は惹かれていく。
おばあさんの死をきっかけに2人は一緒に暮らし始める。
おばあさんはジョゼを「こわれもの」として扱ってきたので、
乳母車で、こっそり散歩に連れて行き、近所では「一人暮らし」だと言ってきた。
今は昼間に堂々と動物園にも連れて行ってもらう。
「好きな人ができたら見たかった」と虎を見るジョゼ。
檻に入ってるのに、すごく怖そうに虎を見てる。
水族館には行けなかったけど、真冬の海には行けた。
海を始めて見るジョゼの興奮した、嬉しそうな表情。
かわいい。2人とも幸せそうにしてた。
そんな2人の暮らしは1年とちょっと続く。
次第に現実が見えてくる恒夫。
元彼女との再会。
いろんなことを考えたんだろう。
別れはあっさりやってきた。
恒夫はジョゼの家を出て行く。
出て行く時でさえ、ジョゼは泣かない。強い女の子だ。
別れたあと、恒夫は号泣する。「おれはただ、逃げただけだ」と。
恒夫とは対照的なのがジョゼだった。
いままで乗らなかった車イスにさっそうと乗って買い物。
ジョゼは気づいていたのかもしれない。
2人の関係が続かないことを。
いつか恒夫が去っていくことを。
この幸せが長くないことを。
だから車イスに乗らなかったのかな。
いつも恒夫におんぶしてもらってた。
短い幸せを、我がままをきいてもらうことで、噛みしめていたのかもしれない。
恒夫の選択がリアルでたまらない。
映画なら、ハッピーエンドにもできるだろうに。
現実的な感じで終わる。
一生おんぶして生きていく覚悟ができなかったんだろう。
ジョゼが最後に電動車イスに乗っていたのは、
一人で生きていく覚悟のようにも見えた。
映像も、音楽も、役者もすべてがお気に入りです。
これからも、たまに観ると思います。
買ったほうがいいかな、DVD・・・・。
