日本人の覚悟 | cbsolutionsのブログ

日本人の覚悟

今日は日本人の覚悟に考えさせられる事が二つありました。

一つはシンガポールで日本企業の為のインキュベーションサービスをされている @yasuzySG さんのTweetから
”シンガポールで事業を始めたいという人はたくさんいるのだけれど、やっぱ退路を絶ってやるくらいの心構えで、こっちこないと、そんな簡単に成功しないです”


もう一つは日経新聞の記事から
”オリンパス菊川会長、社長解任「独断専横で混乱」”

この二つの共通点は何事も大きなことをなすには覚悟が必要で、多くの場面で日本人にその覚悟が足りていないような気がします。

東南アジアや南米などの発展途上国を廻ると必ず韓国人や中国人に会います。ここベトナムでも日本人の何倍もの数の韓国人が住んでいます。聞いた話ですが駐在の方も含めてみな韓国の家を売り払い、家族皆を連れて不退転の覚悟でこちらに来てるそうです。この覚悟があって、韓国系の会社が途上国で成功しているのではないかとも思います。

オリンパスの社長解任の件にしても、会長から「問答無用の経営をしてほしい」とお願いしておきながら「彼は日本型経営を理解せず、独断専横だった」というのも覚悟が足りていないのではないかと思います。オリンパス会長もウッドフォード社長をオリンパス改革の為に連れてきたのに、今までの慣習と違う事をし、社内から反発が出たのですぐ解任というのはいかがなものでしょうか?日産のゴーン社長の様に大きな改革をなすにはそれまでの慣習などをいったん破壊して作り直さないといけないのに、それを許さないばかりではなく、自分が連れてきた社長でなく社内の日本人勢力の側について、自分が連れてきた社長を解任しました。

菊川会長「日本人にはやりにくいことを期待したのは事実だ。しかし、長い間培われた経営スタイルが理解されなかった」


今まであった経営スタイルが業績不振の原因なので、それを壊す人間を連れてきながら、「長い間培われた経営スタイルが理解されなかった」とはどういう事なのでしょうか?

本来なら会長も自分の行動に覚悟を決めて、社長をサポートして(社長に対するアドバイスも含めて)改革を遂行するのが筋なのですが、それをする事ができませんでした。改革による社内からの反発に対する覚悟ができていなかったのでしょう。

また、この社長任命が失敗だとしたら、任命責任のある経営陣も責任を取るべきですが、その覚悟もありません。

結局、経営陣には会社の業績改善の為にあらゆる事をするという覚悟が足りなかったのでしょう。

同じような事はすぐに発言を撤回する政治家にもみれます(いつも思うのは「撤回いたします」というだけでなかったことにできる政治家ほど得な物はない!!!)


自分で起業してみて思うのですが、ビジネスは全く簡単な物ではなく、生半可な覚悟では絶対に成功しないという事です。自分の持っているすべての知恵、力、リソースを結集させてこそ成功できるのだと思います。海外市場ではなおさらです。また従業員を雇うという事はその人に生活にも責任を持つという事なのでそれなりの覚悟が要ります。


海外でビジネスを行うという事はかなりシンドイ事ではありますが、充実感は素晴らしい物があります。3月の震災以来、日本企業の海外進出に拍車がかかっていますが、送り出す会社も送り出される人も、また個人で起業される方も不退転の覚悟を決めて、それぞれの海外市場で成功し、日本を外から支えてほしいと思います。