今回はまったくのプライベートな話なので書こうかどうか迷いましたが、僕自身忘れたくないことだし振り返った時の記録としてちゃんと残しておきたいのでこの場を借りてご報告させて頂きます。

昨日22時に大阪の実家の愛犬、チャッピーが永眠しました。

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「もう長くはないだろうな。」とどこかで腹を括っていたものの、ツアーで帰る度に会えることを楽しみにしていたし、ひとまず7月まで頑張って欲しいなと思っていた中での両親からの連絡でした。

元々持病の賢不全があって先月猫背ズの旅で帰った際もかなり衰弱していて、薬の影響で毛も抜け落ちて、お腹に水も溜まっては抜いて、溜まっては抜いてとしている状態でした。

先月末からご飯もお水も飲めなくなって、それでも注射器で頑張って飲んで、賢不全の最後の症状、尿毒症が出た後も、寝ずに残りの時間を噛み締める様に必死に目を開けて起きていて、最期の2日間だけ寝たままシートでおしっこしてたけど、それまでは気力を振り絞って必死に立ち上がってトイレ連れてって!っと目で訴えていたそう。
最期は、そんな力があるはずもないのに寝たまま片足を上げてオシッコして「チャッピー偉いねー!」と褒めてあげたらそのままその後、旅立ったそうです。

最期まで本当に立派でした。

僕が小学校3年の頃に、沢山の子犬の中から弟の圭志と「この子がいい!」って一目惚れして両親の反対を押し切り飼い始めました。


父さんに怒られて泣いてる時は、どうしたん?元気出してと言わんばかりに僕の顔を舐め回してくれたり、あんなに小さい身体で幅10センチ50センチの高さの塀を登って小屋に飛び乗ってわんわん自慢気に吠えてきたり、散歩の時には必ず前を歩いて追い越そうとすると更に必死に前へと前へ駆け抜けます。


外で飼い始めた時、いつも吠えてた意味が今だからこそわかる気がします。

家族の事情でばらばらになった後も僕の事を忘れずに、ずっと大阪で待っていてくれました。東京に戻った後も何日間も家中を歩き回って僕を探して回ってくれてたようです。


昨日は連絡があった後、真夜中に両親とテレビ電話ん繋いで、最後に電話越しに僕が作った「犬の気持ち」っていう、チャッピー目線からこう思ってくれてたら嬉しいなと思って書いた歌をチャッピーの顔を見ながら歌いました。


ただ眠っているだけの様で現実を受け止めきれず、涙が止まりませんでした。


あんまり書くとまた涙が出ちゃうので、このくらいにしておきますね。


このブログでもSNSでも、もちろんライブでも、出来るだけみんなに楽しい話をお届けしたくて、出来るだけ悲しい事やネガティヴな事は避けてきたのですが、この場を借りてご報告させて頂きました。寂しい報告でごめんなさい。


僕はチャッピーから、たくさんの幸せな時間と笑い声と優しい気持ちを貰いました。そして最後に、いつか必ず命が尽きるという現実と、愛するものとの別れを胸に刻んで、これからもっと強く生きろ!という試練を僕に残してくれました。


すげぇ奴だわ。ほんと。

最後までなんて奴だ。

ずっとずっと大好きです。

いつまでも心の中にいます。

お前に恥じない人生を歩むよ。



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もしも願いが叶うのなら僕は人でありたかった

今日も疲れ切って帰ってくるのかな

耳を澄ませながら その時を待つ

「ただいま」君は僕に言う
「おかえり」僕は飛びつく
ほんの数秒の出来事が永遠の様に思えた

君はどう思う?

I wanna cry 泣きたいのに言葉にも出来ない
I wanna cry 伝えたいのに手を握る事も出来ない

君とどこまでも歩いて行きたいんだ
一歩 また一歩と僕が前を歩くから
振り向く度に微笑んでみせてよ

しょうもないあの男連れてくる度

拗ねた様ににして また僕は眠る
君が幸せならそれでいいのだけれど
君の涙を見るのは辛い

I wanna cry 悲しみを分かち合う事も出来ない
同じ暗い部屋の中 君の傍にいる事しか出来ないけど

君とどこまでも歩いて行きたいんだ
一歩 また一歩と僕が前を歩くから
溢れ出す涙は僕が拭ってあげる

隣で眠る君を気にして僕も眠るよ
君の孤独を僕が埋める
朝の光も 君の歌う声も君が僕に明日をくれた
君が僕に明日をくれたから...

僕が死んで君を独りにさせてしまったらごめんね

次に会う時は君の傍にいれる様な僕でありたいな
                           -犬の気持ち-

中村慎吾 Official Web Site

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