こんにちは。ちょっと忙しくて、ブログの更新が滞りました。

 今、欧米や世界でブームになっている曲があります。それは、韓国のラップ歌手PSY(サイ)が歌う「Gangnam Style」です。
 日本の報道では、「江南スタイル」とされています。これは、Gangnamがソウルの富裕層が多く住む江南(カンナム)地区を指しているからです。日本で言えば、東京の六本木のようなエリアらしく、PSYがこの曲を「六本木スタイル」に書き換えて日本語でデビューする話もあったそうです。世界的ヒットになって、その話はどうなったのでしょうか。

 こんなことを書くのも、先週、学生寮の構内を歩いていて、イギリス人学生から3回も、すれ違い際に、「Gangnam Style!」と叫ばれたのです。「オレは韓国人じゃなく、日本人だ!」と言おうとも思いましたが、しばらくして、一重の目やいつも笑っているような顔、そして何より小太りの体形がPSYにそっくりなことに気づきました。他の日本人留学生がそう言われたとは聞いていませんし。とほほ。

 ただ、英語以外の曲がこれだけ世界的にヒットするのは、そうそうあることではありません。
 ガーディアン紙によると、UKチャートでトップになった非英語曲というのは、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキン「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」(1969年)、ファルコ「ロック・ミー・アマデウス」(1986年)、ロス・ロボス「ラ・バンバ」(1987年)、ヨランダ・ビー・クール&Dカップ「We No Speak Americano」(2010年)。
 ファルコやロス・ロボスは、アメリカでもシングル1位になりました。10代のリアルタイムで体験した私にも懐かしい曲です。

 別の新聞では、韓国政府も全面支援したK-POPの20年来の戦略が花開いたといった、といった趣旨の論評もありました。
 お世辞にもイケメンとは言えず、コミカルな一発屋かと思いきや、韓国人のクラスメートに聞くと、大ヒット曲を数々作曲しているカリスマで、K-POPの人気グループなどにも尊敬されているキャリア10年以上の大人気歌手なのだとか。

 予想以上に多くの人の話題に上がっています。たとえば、10月9日(火)にあったイギリスの政権与党・保守党の定期大会。
 ロンドン市長のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)が演壇に立ち、「先日、私はキャメロン首相と一緒にGangnam Styleを踊ったんだ。見たらきっと驚くと思うよ」とジョークを繰り出し、デビッド・キャメロン(David Cameron)本人を含む聴衆に大受けでした。

 ガーディアン紙サイトのアドレスはこちら。
http://www.guardian.co.uk/politics/video/2012/oct/09/boris-johnson-jokes-video

  ロンドン五輪の閉会式で、スパイス・ガールズ(The Spice Girls)の演奏に合わせて、キャメロン首相とジョンソン市長が一緒に踊ったことが報道されており、それもあっての大受けだったと思います。こういう親しみやすさが、有名タレント並みのジョンソン市長の人気につながっているのでしょう。

 ということで、youtubeの再生回数が5億回を超えた「Gangnam Style」。PVは、マイケル・ジャクソンの「ブラック・オア・ホワイト(Black Or White)」のパロディーなど、細かいギャグが満載で、一見の価値有りです。世界的な話題ですので、ぜひ押さえてみてください。

 youtubeのPVのアドレスはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=9bZkp7q19f0

 私は、これ以上、「Gangnam Style」と言われないよう、これから減量に励みます(笑)。
 すみません、次回は、ウェールズらしいネタを書きますので。